2023年1月31日 PR
昨年9月、相次いで襲来した台風14号と15号は、九州や中国地方、東海、関東甲信越など各地に甚大な被害を及ぼした。自然災害はいまや日常と化してきただけに、万全の備えを期したいものだ。
南海で発生して日本上陸を果たす台風は、途中で太平洋高気圧に阻まれたり、偏西風の影響を受けたりしながら列島へと接近するのが一般的。文字通りの「通り道」に当たる沖縄県は、昔から「台風銀座」とも呼ばれてきた。速報の写真や映像では、猛烈な風雨に煽られる街路樹の様子はお馴染みの光景となっているが、不思議なのは「その後」の印象が薄いことだ。上陸後、連日連夜にわたり報道されるレベルの住宅被害は、実際に本土の方に集中していたりする。
これには、実は明確な理由がある。他の都道府県とは、住宅事情が極端に異なるのだ。
日本の戸建住宅と言えば木造住宅を思い浮かべるが、沖縄県だけはまるで別世界だ。総務省統計局が5年ごとに取りまとめる『住宅・土地統計調査』(平成30年)によれば、鉄筋コンクリート造が占める割合は、何と約88%。東京都が約5%なので、ほぼ真逆だ。
シロアリ対策の意味も含めて普及したRC文化の始まりは、米軍統治下時代にまで遡るという。屋根や外壁までコンクリートが使われるRC住宅は、建物自体が非常に重い。その構造躯体は台風以上の破壊力で襲う竜巻にも耐え、基礎と一体化するため洪水時も流失しにくく、さらに引張・圧縮の双方に強いことから地震や津波への対策としても有効となる。加えて、コンクリートは燃えないので、万一の火災時にも全焼することはなく、周辺への延焼の防止も期待できるという。
「災害に備える家づくり」そのままという趣のRC住宅だが、持続可能性やワークライフバランスが課題となる現代の住環境を支える強力な特長を多数備えている。
まず、高い気密性だ。「冷たい」「寒い」という印象に反し、室内の空気が外に逃げにくいので、むしろ快適な室温をキープしやすいのが大きな特長。同様に遮音性にも優れるほか、曲線や斜線を自由自在に活かせるデザイン性の高さも特筆ものだ。
加えて、耐久性に優れる点も見逃せない。税法上の法定耐用年数では木造が22年に定められているのに対しRC造は47年とされているが、実際は「百年住宅」も夢ではないほどの長寿命。きちんと手入れを行えば、3世代にわたり受け継ぐ家も十分に可能だ。
主材料のセメントと鉄筋は共にリサイクル資源を活用して作られており、イメージ以上にエコロジカルな存在でもあるRC住宅。あらゆる建築物で高品質な生コン(固まる前のコンクリート)を安定的に使える社会を支えているのが、全国生コンクリート工業組合連合会/全国生コンクリート協同組合連合会、通称『ZENNAMA』だ。基礎資材産業として社会インフラの維持に貢献してきた両連合会では、多様な分野の情報公開に努める中で、RC住宅の建築を検討する一般施主向けの資料なども広く発信。現在も充実したコンテンツを運営中なので、ぜひ下記WEBサイトにて。きっとよい気付きがあるはずだ。
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設計の圧倒的な自由度もRC住宅の大きな魅力
型を製作してコンクリートを流し込むため、木材では不可能な曲線まで創出できるRC住宅。かつては冷たく無機質な「打ち放し」が流行したが、木目を再現する壁や暖かみのある和室の内装なども可能だ。
全国生コンクリート工業組合連合会
全国生コンクリート協同組合連合会
東京都中央区八丁堀2-26-9 グランデビル4F
TEL.03-3553-7231
https://www.zennama.or.jp/index.html
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2024年10月25日 発行
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