2018年10月25日
[黒田]
ウェディング業界には、疎いのですがこれまでのイメージではウェディングと言えばホテルウェディングという世界だったのかなと思います。その中で、御社がいま提供しているような前撮という概念は勿論あったと思うんですけれど、七五三とか撮っているようなスタジオとかはあまり積極的にやっていなかったサービスなんですかね?
[水間]
やってます。
[黒田]
そうですよね。
[水間]
うちの競合は大体子供写真館から発展してウェディングもやっていますというところがほとんどですね。
僕たちは結婚式始まりなんです。そこが大きな違いですね。
[黒田]
あ、ルーツが違うんですね。
[水間]
そうですね。
始まりというよりも専門ですね、ウェディング専門です。
[黒田]
技術的にもセット的にもSTUDIO AQUAさんは撮れると思うんです。まぁ子供に限らず、人を撮るということに関しては大抵。
でもそれをやらないというかやっていないのは専門性を重視しているんですかね?
[水間]
そういうことですね。それは当初からこだわっています。結婚写真専門のスタジオであると。
[黒田]
なるほど、そこにプライドをもってやっているわけですね。
[水間]
大阪には実は子供のスタジオがあります。ただ名前も変えて全く別のくくりでやっています。
[黒田]
そうなんですか。確かに知らなかったです。完全に別のブランドでやっているというわけですね。
前撮りサービスのやり始めにはやはり旧来の体制に対する課題意識があったわけなんですか?先ほどの話にも上がった値段設定の話のような。
[水間]
そうですね、それはありました。
ただ、値段は結構他の競合さんもリーズナブルにやっているところはありましたね。
[黒田]
なるほど。
[水間]
まぁただ僕が広告業界から移ってきて一番衝撃を受けたのは…クオリティの低さかな(笑)
[黒田]
(笑)
[水間]
某ブライダル系大手情報誌を開いたときの衝撃たるや(笑)
かなり言い方は悪いんですが時代が止まっていましたね。ビッグサイトとかでやっているブライダル業界の大きな展覧会に行った時にも何時代なの?という感覚を受けました。
全てのもの、お客さんに提供するアイテムにしてもアルバムのデザインにしてもコーディネートにしても悪い意味で衝撃でしたね。
[黒田]
なんとなく想像がつきます(笑)
しかしそれは最初からいた業界ではなかったからこその視点ですね。
[水間]
そうですね、外の業界からやってきたので余計にそう感じました。
お客さんは本当に心の底からこれをやりたくてやっているのかと。これしかない、選択肢がないからしょうがなくやっているんだろうなというのが僕らの仮説でした。
だから新しい選択肢を提供しようと考えていまの形になっています。。
[黒田]
なるほど。それは本当に新規開拓ですね。
[水間]
そうですね、ただ新しいのをやろう!という意識でもあんまりなくて、お客さんがやりたいことをやればいいんじゃないのと純粋に思った結果でもあります。
[黒田]
触れ合って課題意識が芽生えることもあったでしょうし、やっていることが間違っていないという感覚もあったでしょうから。必要に応じてやっていたらこうなったということですね(笑)
[水間]
ニーズがあったということなんでしょうね。
スタジオのセットとかはこだわってお洒落な感じで作りました。だから他のいわゆる写真スタジオは参考にしていないですね。洒落たカフェとか店舗とかを参考にしました。
[黒田]
そうですよね、今までの写真館って暗幕があるだけとかですもんね。
写真のクオリティとしていいものを美しく美しく残そうという美意識が高かったのかなと思いますね。記録性よりも。
[水間]
僕らは広告の仕事をしていたのでライティングができるじゃないですか。
だからスタジオの使い方の幅は広かったかもしれませんね。
[黒田]
なるほど。
[水間]
写真館のライティングとかだと固定じゃないですか。基本。
[黒田]
そうですよね、決まってますもんね。
[水間]
その都度お客さんが変わるたびにライティングを変えて毎回毎回撮影を行なっていました。
[黒田]
そうですよね、今いるこのスタジオも端に機材がよせてあるだけなのでここから組まないといけないということですよね。
[水間]
そうです、それしか知らなかったので、そうするのがスタンダードだと思っていたんですよね。
[黒田]
確かにそうですよね。
[水間]
そうでしょう?
そういう意味では引き出しは多かったんでしょうかね。
[黒田]
そんな気はしますね、普通のウェディングで前撮りを写真館でやっている人たちは別にオリジナリティを求めていないですもんね。安定したクオリティを求めているといいますか。
[水間]
そうですね、80点とったらOKというやり方ですもんね。
[黒田]
はい、フォトグラファーとして我々は常に更新して120点を狙っていかないといけないと常々思っています。
勿論そこには失敗もあるでしょうがそれ以上の努力もありますし。
そういう高みを目指していく感じはあんまり感じないですね。写真館とかには。
[水間]
そうなんですよ。
うちのスタッフの中には結構写真館からきたスタッフもいるんです。
[黒田]
そうなんですか、驚くんじゃないですか。
[水間]
そうなんです。当初はアップでおでこ切って撮影したら「え?あ!?ここで切っていいんですか!」なんてことはよく言われましたね(笑)
「え、なんでダメなの?」と返していましたが。
[黒田]
(笑)
確かにそういう子いますね。
それまさに最初におっしゃっていた今までの常識を知らなかったということに戻ってくるんじゃないですか(笑)
[水間]
多分そういうことだと思います(笑)
例えば、撮り方一つとっても、写真館というのはちょっと引きでとっておいてあとでトリミングするのが前提という世界なんですよね。
[黒田]
そうなんですか〜。
[水間]
ただ、僕らは撮るときに良い写真というところに集中してやっています。
シャッターを押す時にはもう良い写真になっていてほしい。
[黒田]
そうですね〜、自分もスタイルとしてはできるだけ理想的な形で撮った段階でもっていきたいところです。
[水間]
そうですよね。
[黒田]
その場でやっぱりいいというものを抑えておきたいんです。勿論微調整はしますけど。
それでよかった時代なんでしょうけど、今は表現が多彩になってきていますし、いわゆる広告のライティングの技術とかも限られたプロのものだけではなくなっているというか、個人でも価格が安くなってきて試せるようになっていたりしますしね。
そのおかげでアマチュアの人がライティング上手かったりもしますしね。
[水間]
そうですね、あまり意識して新しいことをやっているという自覚はなかったですね。
面白いことをやろうとは考えていました。撮影する自分たちが楽しまないといけないと。
[黒田]
楽しく仕事した方がいいものが生まれそうですね。
[水間]
まさにその通りです。自分たちが楽しくなると結果お客さんも楽しいので。
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2024年10月25日 発行
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