2018年10月25日
[黒田]
渋谷スタジオ開業おめでとうございます!日頃はお打ち合わせで顔を合わせることが多いので、こうしてじっくりお話するのは逆に少し緊張しますが色々お話伺えればと思っています。平成13年創業から今年で17年なのですね。開業されてから全国にスタジオを展開されるまでの道のりは楽ではなかったと思います。本日までのスタジオアクアについてお伺いできますか?
[水間]
ありがとうございます!まず STUDIO AQUA はブライダル、結婚式の前撮りのスタジオです。挙式の当日の撮影というよりは、事前に前もって思い出の1枚を残しておきたい人たちの間で広げていったサービスですね。
今のSTUDIO AQUAの、そもそもの始まりは小さなミニチャペルで式をあげる人だけを撮っていた式場ありきのサービスだったんです。
[黒田]
なるほど!式場が先にあったのですね。撮影サービスありきで誰でも撮るというわけではなかったと。
[水間]
そうですね。少人数の挙式がまだメジャーではなかった時代でした。
リーズナブルに挙式をあげさせてあげたいとの思いで今の代表がチャペルを作ったんですよ。
[黒田]
確かに、少人数結婚式やらファミリーウェディングやらのワードがメジャーになったのもここ最近の印象ですね。それまではいわゆるホテルウェディング、大人数を呼んでの結婚式、披露宴が常識だったんですかね。
[水間]
そうなんです。その時当時のチャペルにカメラマンとして入ったのがSTUDIO AQUAで働くようになったきっかけなんです。それもたまたま知り合いだったという理由で(笑)
[黒田]
少人数挙式の先駆け的な存在でもあったとは驚きです。
[水間]
当時は新しい試みでした。お金がなくて結婚式をあげられない人のためにリーズナブルに挙式ができるよう今の代表が作ったんです。
その挑戦的な試みに共感できたし、何より楽しそうだなと。
[黒田]
なるほど、元々からブライダルの仕事を志望されていて当時のSTUDIOAQUAで働き始めたんですか?
[水間]
全く違いますね。むしろそれまではずっとカメラマンとして広告を撮っていました。ブライダルにも興味はあまり持っていなかったですね(笑)
[黒田]
それが今やブライダル業界を代表する会社のトップフォトグラファーであると(笑)
[水間]
想像もしていませんでした(笑)
いちカメラマンとしてどうのこうのというよりも純粋に一緒に色々やっていきたいと思って始めたんですよね。
会社自体も最初はとかく小規模で、カメラマンとプランナーとメイク1人づつしかいなかったんですよ。その内のカメラマンが私です。
[黒田]
本当にミニマムなところから始められたのですね。いや相当忙しかったんじゃないかと推測します。
ブライダルといえば結構独特な決まりというか、セオリーがあるような印象があるのですが急に全く違うジャンルの撮影を始めて困難はなかったのですか?
[水間]
そうですね。始めは勿論必要に迫られてやり始めたブライダルの撮影でしたが、むしろ全く知らなかったのがいい方向に働きました。
いわゆるブライダル業界の常識というものをいい意味で壊していたといいますか。多分タブーを犯していたと思います(笑)
お客さんを喜ばせようとしか考えていませんでしたね。
[黒田]
そこ詳しくお伺いできますか(笑)
今までのブライダル業界の古い型を壊しにいったということですか?
[水間]
いえいえ、単に常識を知らなかっただけだと思います(笑)
お客さんがやりたいと言うので外の芝生の上で寝転ばさせて撮影したり、とにかく深く考えずに色々やりましたね(笑)
[黒田]
それは確かに当時の撮影の常識から考えると型破りですね!あまり業界を詳しく知らない自分でも、プランナーやヘアメイクの方はギョッとするかも(笑) でもそんなに色々できるとお客さんは本当に嬉しいでしょうね!
[水間]
そうですね、お陰で画が新しいと言われて写真を見た人からどんどん依頼が来るようになっていきました。そうして写真が気に入られ、広がっていくうちに写真の窓口を作ろうと言うことになりました。
チャペルで挙式をあげる人しか撮っていなかったのを挙式をあげない人、前撮りを撮りたい人もこれるようにするためです。
[黒田]
なるほど、挙式のいちサービスがそれ単体で独立したサービスになるとはそれだけ写真が評判になっていたということのあらわれですね。
[水間]
そこからだんだんと会社自体撮影の方がメインになっていき、前撮りのみのスタジオを梅田と新宿に作りました。今から8年前のことです。
[黒田]
今のSTUDIO AQUAの全国展開の始まりということですか。8年前でもブライダルに置ける前撮りというと今ほど一般的ではなかったような気がします。
[水間]
まさにその通りです。当時は前撮りという概念自体ほとんど知られていない為、打ち出しは相当リーズナブルに始めました。
高い金額にすると認知自体が広がっていかないというここも代表の思いがあった訳です。
[黒田]
面白いですね、全く知らないものをどんなものかやってみようと思わせるような金額設定にしていたと。
知ってもらわないとまず広がりようがないですしね。
[水間]
そういうことです。
当時はカメラマンのプライドとしてなんで5,000円で撮らないといけないのかと思ったりもしたのですが(笑)
とにかく認知拡大に努めました。
[黒田]
結果こうして全国に複数店舗を持つことになるのですから、それは英断でしたね。
[水間]
おかげでうまくユーザー心理を掴むことに成功したのか、この試みで前撮りは業界全体にかなり広がりました。
[黒田]
なるほど。最初にチャペルをはじめてから新宿と梅田へのスタジオは出すまでは何年くらいかかったんでしょうか?
[水間]
5年ほどですね。チャペルをはじめたのは2005年で、2010年に新宿と梅田に出店しました。
今ではこの新規開業した渋谷店も含めて浅草、横浜、沖縄…全国16店鋪あります。
[黒田]
この渋谷店が一番新しいんですよね。
[水間]
現時点ではそうですね!まだまだ新規開業を予定しています。
[黒田]
今のSTUDIO AQUAさんの形態はお客さんにとって選択肢が広いと言いますか、自由度の高い撮影を組めるのが特徴だと感じるのですが、いつ頃から現在のビジネスモデルになったんですか?
[水間]
今の形態になったのは写真の前撮りにきお客さんをある程度リーズナブルに撮ってあげようと思い至った時からですね。
つまり写真の入り口を作ってからこの形態です。
[黒田]
なるほど。そもそもから今の形態だったと。
[水間]
ロケで撮るのかスタジオで撮るのか、和装で撮るのか洋装で撮るのか、考えているうちに段々と今の形式が出来上がって行きました。
最初にオープンし働いていた梅田店でもずっとこのスタンスですね。お客さんが行きたいと言ったところ全国どこでも行きました(笑)
[黒田]
それは仕事ではありますが水間さんにとっても楽しい撮影だったんじゃないですか(笑)
[水間]
そうですね、自分の色々な所に行きたいという欲求も同時に満たしていたと言ってもいいかもしれません(笑)
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2024年10月25日 発行
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