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写真で世界を変えようとした男【写真と生きる】

写真で世界を変えようとした男【写真と生きる】

2018年9月27日

500pxでの主な取り組み

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[黒田]
しかし、500pxの成長性は目覚ましいものがありますが、何が飛躍の決め手となったんでしょうか。

フォトグラファーとして日常的に500pxを利用している限りでは見えない取り組みなどもありそうですね?

[エフゲニー]
そうですね、積極的に他社ともコラボレーションしていたのが特徴ですね。

例えば Google のChromecastとはパートナー契約を結びました。彼らの写真は500pxから見つけたものだったりします。最終的にはChromecast全体の50%は500pxからの写真だったりとか。

他にも Apple のMac Bookのデスクトップ用に写真を提供したり、 Airbnb と仕事をしたり協業の幅をどんどん広げました。500pxの取り組みは”スクリーンあるところに500pxの写真あり”というコンセプトでした。

[黒田]
GoogleにAppleにAirbnb!世界的大企業ばかりじゃないですか。

Appleの壁紙をはじめ、使用写真がいくつか500px経由というのは噂に聞いているところでした。

500pxは勿論、巨大なプラットフォームですが、それらの大企業にも写真を提供していたとなると、スクリーンあるところに500pxありというミッションを体現しているように感じますね。

それこそ500pxの写真を目にしない日はないんじゃないかと思ってしまうくらい(笑)

[エフゲニー]
あとはフォトグラファーのアサインメントやマネージメントも行っていました。多くのIT企業が自分らのサービスにクオリティの高い写真を必要としていました、しかしながら、そんな写真を撮れるフォトグラファーを発見できずにいたんです。

だから僕らが代わりに企業の要望に適したフォトグラファーをアサインする仕事も始めたんですよ。 Uber Booking.com とか優秀なIT企業とたくさんやり取りがありました。

[黒田]
これまた世界的な大企業ですね(笑)

[エフゲニー]
あと、500pxではストックフォトサービスなんかもやっているんですよ。

ご存知でしたか?

[黒田]
そうですね、私自身フォトグラファーとして500pxを利用している時見かけたことがあります。

利用したことはないのですが。

[エフゲニー]
ストックフォトのサービスは500pxが行っていた仕事の一部にすぎません。

むしろストックのサービスはマーケティング目的だったとすら言えるかも。ビジネスとして伸ばす役割はGoogleやApple、それから多くのスタートアップと協業することが重要でした。

あまり知られていないんですが、BtoB向けにはどんな写真がより良い広告効果を得られるかを検証する写真の分析事業もありました。

[黒田]
マーケティングのアドバイスまで行なっていたんですか。

[エフゲニー]
実は色々やっているんですよ(笑)

どんどん500pxが大きくなるにつれ写真の露出を増やしていくと同時に、500pxサイト以外で写真を使う時でも必ずフォトグラファーの名前やリンクを載せるなどクレジット表示の徹底をしていました。

そうすることで多くのフォトグラファーが認知され周知されていって欲しいと思ったからです。

[黒田]
素晴らしいですね。

それはフォトグラファーにとっても嬉しいでしょう。

[エフゲニー]
そうですね。

フォトグラファーのプロモーション として行なっていました。

[黒田]
500pxがフォトグラファーの為に色々やってくれているのを感じたら、フォトグラファーもやはり写真を載せるのは500pxにしようと思うでしょうし、それはいい循環ができそうですね。

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