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アートは人を救うものだと思っている【写真と生きる】

アートは人を救うものだと思っている【写真と生きる】

2018年7月26日

浅間国際フォトフェスティバルについて

[速水]
もう一つの浅間国際フォトフェスティバルの話なんですけど。そもそも一番初めにあったのはフェスティバル構想ではなく美術館構想だったんですね。

[黒田]
もう一つのほうですね。

[速水]
何故ならばメルシャン軽井沢美術館という美しい美術館があったのですが、持ち主であったメルシャンさんがあるとき美術館を手放されているんです。その手放された美術館が町のちょうど真ん中にあるんです。5300坪ほどの敷地がございまして。

[黒田]
それは非常に広大な、、、。

[速水]
そうなんです。そして、町としては、どうしてもその敷地を文化事業に使ってほしかったらしいです。どこか他の会社がやってきて希望に合わない開発がされたりするのはよくない、ということで、町が一旦メルシャンから土地と建物を取得して、その使い手を捜していたという経緯があります。

1995年に開館したメルシャン軽井沢美術館、元々ここはウイスキーの蒸留場だったんですよ。蒸留場と美術館が併設されている建物だったんですが、2011年に美術館が閉館され2013年に町が買い、使い手を捜していた。

アマナとの接点が生まれたのは2015年のことです。自治体なので議会ともお話を重ねさせていただきました。ただ、文化事業として使ってほしい町と写真文化を育てたいアマナ。想いはそこでもうすでに合致はしていたんですね。

[黒田]
へ〜!ドラマありますね!

[速水]
そこでじゃあ一緒に文化事業やりましょうよというムードが生まれたんです。2016年の12月にまずは一緒に写真にまつわる何かを町民の皆様向けにやってみませんかということで、子供からハイアマチュアの方向けに何回かに分けて写真教室を開催させていただいたりですとか、後は2017年の1月に基本合意を締結し、さらに2017年の8月にはいくつかの写真展示を屋内外でやらせていただいたりしました。

そして今年の5月に、町役場で旧メルシャン軽井沢美術館の土地活用についての協定というものに調印し、今年浅間国際フォトフェスティバルのプレを開催するという発表をさせていただきました。そして、2019年というのが私たちアマナにとって40周年の年ですので、この年にアマナのコンテンツの集大成というか、大型コンテンツ、写真を使った大型イベントとして、浅間国際フォトフェスティバルの第1回をやります、と。

その後に、御代田写真美術館の開館を目指して準備を進めていこうということになっています。そして、先ほどフランスのラ・ガシイに御代田町の町長とご一緒した写真があったと思いますが、私たちフォトフェスティバルをやりますやりますと言っても、フォトフェスティバルってなんですか?って皆さんおっしゃるんですね。それはラ・ガシイに行く前の町長も同じだったんですよ。

実際にラ・ガシィに行き、大型写真が自然の中に展示されていて、それを人々が見て楽しみながら過ごしているのを見た瞬間に町長は理解したわけですよ、写真で町おこしというのはこういうことかと。

私たちはそれを町長以外の他の人たちに向けてもやるべきなんじゃないかと。
なので、私たちがやりたいフォトフェスティバルとはこういうものなんです、というものをきちんと見せるために今年の夏、小規模高品質でプレフェスティバルを開催しましょうということになりました。

[黒田]
なるほどなるほど。いま、全ての点が一本に繋がりましたね。そういう流れだったんですね。

[速水]
そうなんです.それで今一生懸命準備をしています。

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