2018年7月26日
[速水]
はい、写真で街を活性化させている例を3つお話しましたが、これが私たちが御代田で何をするのかに繋がっていくんです。
元々このプロジェクトには2つの要素がありまして、1つが国際フォトフェスティバル。それは、先ほどからお話している通り、地方創生の試みとして御代田町という自治体と一緒に写真で町おこしをするという試みです。
もう1つは御代田写真美術館。これはアマナが行う事業でして、日本の写真文化を育てる文化事業として今後アマナが取り組んでいくものとなります。
町と一緒にやっていくというのはどういうことなのかというと、実は御代田町は日本の他の自治体が直面しているような地方創生の問題には幸いなことにまだ直面していません。というのも企業誘致にかなり成功されていて、いくつかの会社であったり工場誘致が成功しているんですね。なので工場で働くような若い年代の方々が比較的多く、就労年代の方々が多いんですよ、なので税収も悪くはない。
[黒田]
ああなるほど。それは非常に大きいですね。
[速水]
人口も減っていないし、いい状況をキープしている町なんですね。
でも御代田町というのは中期復興計画で「文化・高原公園都市御代田」というのを謳っているんですよ。高原というのは標高900mから1000mくらいの町なので土地自体が高原都市なんですけども、では「文化って何なんでしたっけ?」と町の皆さんに聞くと「はて?文化ってなんでしたっけ?」と返ってくる訳ですね。
[黒田]
哲学的な問いですね。
[速水]
じゃあ「文化・高原公園都市御代田ってどういうことなんですかね?」と聞くと、なかなか文化の担い手が見つかりづらいという。そういったお悩みはある。
で、御代田町というのがどこに位置しているかというと軽井沢と小諸に挟まれているんですね。軽井沢には年間900万人くらいの来訪があると言われています、小諸には大体300万人くらいが来ていると言われている、そんな場所にありながら観光資源がほぼ0。浅間縄文ミュージアムという博物館もあるんですけど、ほぼ名前を知られていない町なんです。知ってました?御代田って。
[黒田]
知らなかったですね〜。ミュージアムのことも初めて知りました。
[速水]
町として生き残っていくためには、地域来訪者がやっぱり増えてほしいよねとか、雇用も続けて確保しないといけないよねとか、さまざまな悩みがあります。
アマナは先ほども申しましたように来年40周年を迎える会社で、今まで日本の写真文化に育てられてきた会社なので、写真文化への恩返しという意味も含めて写真文化の発信をしたり、それこそ日本人の非常に優秀なフォトグラファーが世の中に出て行けるような仕組みを作ったり、そういうことをするべきなんじゃないかと。自治体とアマナでフォトフェスティバルと美術館を中心に地域と社会に貢献していけるんじゃないかということを「写真で町おこし」という言葉で表現しています。
[黒田]
なるほどなるほど。そう繋がってくるんですね。そう聞くと、40周年ということに限らず、自分は部外者ではあるもののアマナのミッションとすごくマッチしているように感じますね。
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2024年10月25日 発行
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