2018年9月27日 PR
森村桂氏のベストセラー旅行記『天国にいちばん近い島』で日本でも広く知られるようになったフランス領ニューカレドニアは、オーストラリアの東に位置する。日本から首都ヌメアには直行便が就航しており、フライトは約8時間。時差もわずか2時間と小さいので、あれこれと調べるほどに、改めて「こんなに近かったのか」と驚かされる。
ニューカレドニアと言えば、世界中の観光客を虜にする素晴らしい海。2008年に世界自然遺産に認定されたラグーンは約1600㎞と世界で2番目の長さのバリア・リーフに囲まれ、約2万3400㎢にも及ぶその面積は世界最大だ。
当然のことながら海洋種の宝庫であり、実に世界の5%ほどにあたる約1万5000種が生息するという豊かな生態系を形成している。絶滅が危惧されるジュゴンやウミガメが生息していることで知られ、ブラックマンタやクジラ、イルカなど多種多様な海洋生物に出会える。
これだけの海を有していればマリンリゾート一辺倒となりそうなものだが、実はそうではない。ニューカレドニアは、都市と自然の魅力を両得しているのだ。
実際に訪れたことがある旅行者たちは、「短期の旅行だけでなくロングステイにも向いている」と口を揃える。滞在中の楽しみの多さを指しているのだが、加えて治安のよさも好印象の要因になっているようだ。
穏やかで優しい人が多いという国民性もあるのだが、特に日本人旅行者は歓迎されるという。彼らは、基幹産業であるニッケル鉱業の発展に日本人が深く関わった歴史を好意的に捉えているのだ。
明治時代には働き手として多く日本人労働者が移住したとのこと。日系人たちの勤勉さはアメリカやブラジルなど各国で語り草となっているが、ここニューカレドニアでも同じだ。
また、日系人は農業の基盤づくりにも大きく貢献したため、たとえばマルシェで見かける野菜は今でも日本人に馴染み深いものが多い。街の看板やレストランのメニューなどでも日本語を見かけることが少なからずあり、言語の壁のストレスも感じにくい。なるほど、ロングステイ先として魅力的に映るわけだ。
もうひとつの理由が、毎日の快適さだ。キッチン&洗濯機付きのホテルが多いので、「朝イチでマルシェやブーランジェリーに出かけて買い込んだ食材を手早く調理し、海に面したテラスでブランチを楽しむ」という憧れのシーンが現実になるのだ。もちろん、フランス領としての食文化も花開くヌメアでは、多様なレストランでの外食も満喫したい。チップ不要の気軽さも魅力だ。
さらに、医療サービスの面も心配なし。救急医療・診療体制はフランス本国と同水準と言われており、現地の日系オペレータによる日本人向け医療ランゲージサポートがあるので、こちらも言語の不安はないだろう。
旅行先としての様子を学ぶつもりが、むしろ移住のための情報に見入ってしまうニューカレドニア。日常生活での利便性を確認できたところで、ロングステイ派の最大の理由となる「楽しみ」について、簡単に紹介しよう。
ニューカレドニアの地図を開いて眺めていると、実は意外に広いことに気付く。本島はエリアごとに、そして離島部では島ごとに異なった特徴を備えており、体験できるアクティビティも実に多彩だ。中長期の滞在なら、最初にレンタカーであちこち見てまわりながら地域の特色をつかむとよいだろう。
まずは旅の滞在拠点となる首都ヌメアを歩いてみよう。南太平洋最大の都市であり、豪華クルーズ船も頻繁に入港するヌメアは、現地の人々と多くの観光客で賑わう。楽園系の島ならではのスローでリラックスした雰囲気が心地よいが、街を歩くと、フレンチシックな洗練された生活文化が溶け合うように共存していることに気付く。南仏の港町を思わせる上質感をまとうという点で、他のビーチリゾートとは一線を画している。
海はもちろん「完璧」と評価したくなる楽園クラス。自然環境がしっかり維持されている点は、さすがに「天国にいちばん近い島」だ。10月から4月のシーズンなら、マリンアクティビティが本番の季節。シュノーケリング&ダイビングからウインド&カイトサーフィンまで、種目は何でもござれだ。なお、ウインドサーフィンは隔年でワールドカップが開催される「聖地」のひとつ。また、ジェットスキーは免許不要なので、憧れる方はぜひお試しを。
季節感は日本と逆になるのだが、では5月から9月は何を楽しむのか。実は「山や森の季節」なのだ。馬場を抜け出て森や海岸へと繰り出すホーストレッキング、ラグーンビューも堪能できるゴルフやハイキング、そしてカヌー&カヤック。これらもヌメアを拠点として気軽に楽しめる。
ⓒEthnotrack / NCTPS
数十メートルにもなる木生シダが茂る自然保護区「巨大シダの森公園」
インドア体験にも魅力が満載だ。ニューカレドニア・ラグーン水族館は、世界で初めて「生きた化石」オオベソオウムガイの飼育に成功したことで脚光を浴びたが、ほかにもウミガメやナポレオンフィッシュ、光るサンゴなど、現地の生態系を凝縮した世界が楽しめる。
また、海洋博物館には、あの森村桂氏がアメデ島を訪ねた際に記したビジターブックが展示されている。現地の文化を深く知るなら、チバウ文化センターやニューカレドニア博物館、ヌメア市立博物館へ。メラネシア系先住民族であるカナックの伝統文化を学ぼう。
ⓒ Terres de lumiere / NCTPS
イタリアの名建築家、レンゾ・ピアノ氏による建築デザインも見どころ
最後にもうひとつ、とっておきの情報を。観光客の多くは、ヌメアからバスで10~15分ほどの場所にあるアンスバタ地区に滞在する。ここのビーチはサンセットの美しさが際立っており、無人島のカナール島にもタクシーボートで5分で渡れるので、リゾート派には特におすすめだ。
近年は、語学留学でロングステイを楽しむ旅行者も多いという。ヌメアには政府運営のものを含むフランス語の語学学校が2校あり、目的別&レベル別のクラスが1週間から受講可能。ヌメアで使われるフランス語には訛りもなく、フランス本国と遜色ない学習ができる。現地の言葉を少しでも習得すれば、滞在の楽しさもさらに広がるに違いない。
フランス語学校「クレパック」の授業風景
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2024年10月25日 発行
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