ナオキタキザワが作る、服の力を実感する場所

2019年10月24日 PR

素材への想いをそのまま形に名前を冠した「楽しむブランド」

もうひとつの軸を担うナオキタキザワは、フィッティングルーム開設に併せて10年ぶりにリローンチさせたブランドだ。ビー・トーキョーでも片鱗が見えるが、素材へのこだわりは滝沢氏のデザイナーとしての個性の一部。ナオキタキザワは、そんな彼のペルソナがそのまま反映されたブランドと言える。

話に耳を傾けていると、間もなく訪れるアフター五輪時代の服飾産業への想いが溢れる。「僕は、素晴らしい技術を持つ職人の方々と長く関わってきました。彼らの腕は日本の誇りと断言できる水準にありますが、オフショア生産時代に入って以降は後継者不在の問題なども加速して、すでに再現できないような服地が現れ始めているんですね。世界的な素材大国としての技術や美意識が失われつつあるわけです。そんな状況の中で、ビー・トーキョーが軌道に乗った今、僕は次に何をすべきなのか、何がしたいのか。そう考えた時、ひとりのファッションデザイナーとして、仲間とともに新しい時代の服づくりの姿を実現させたいと思ったんです」

NAOKI TAKIZAWA シェットランドツイードコート価格／168,000,円（税別）

フィッティングルームの開設は、滝沢氏が自身のアイデンティティと向き合う契機ともなった。一着の服を作る時間を、仲間や顧客と共有する。工場の倉庫で発見した30年前の素材を使い、自分のデザインと仲間の技術で一点ものに仕立てるなどという密やかな楽しみは、確かに「自分の名前を冠したブランド」でしか味わえないだろう。

そんなナオキタキザワからは、あえてレディースをチョイスしてみよう。ラック内手前（3）は、今シーズンのおすすめとして滝沢氏が太鼓判をおす、ツイード素材のジャケットだ。テープヤーンや無撚糸、甘撚り糸など、「糸」と「織り」の風合いを堪能してもらうために、できるだけ芯を使用せずソフトな仕立てにこだわったとか。フリンジ部分も手作業で横糸を一本一本ほぐしたという労作でもある。その奥（4）のジャケットも、負けず劣らず手が込んでいる。昔ながらの力織機を使い、デニムと同じ製法で織られたというシルクデニムのジャケットだ。縦糸と横糸で色を使い分けており、視覚的な変化を強調。着心地も心地よく、サラリと羽織れるジャケットに仕上がった。

ここまでの2品は1サイズの一点ものだが、一番奥のローヴィングツイードコート（5）は2サイズ展開。甘撚りのロービング糸を使用しているのだが、何と明治時代のイギリス製紡績機で撚ったのだそうだ。モコモコとカサ高なので、いかにも暖かい空気を貯め込んでくれそうな質感は、まさに手織風。これからの季節に最適だ。

3.フリンジツイードジャケット価格／100,000円（税別）　4.シルクデニムジャケット価格／90,000円（税別）　5. ローヴィングツィードコート価格／188,000円（税別）　※ いずれも生地はカスタムオーダーが可能

信頼する仲間たちと作り出すデザイナー滝沢直己の世界

謙虚に、真摯に、それでいて遊び心を忘れずに。２つのブランドを統合する形で手に取ることができるこのフィッティングルームでは、長い時間をかけて世界の舞台を魅了してきたデザイナーの実力を体感できるだけでなく、彼が信頼する各分野の専門家や職人たちの仕事、そして彼らが愛してやまない素材やパーツを使って「新たな自分を作る」楽しさに満ちている。

2つのブランドを手がける服飾デザイナーは、ポスト2020を迎える私たちに、どんな提案を行おうとしているのか。滝沢氏のリアルな思考が揺れ動くアトリエから穏やかにつながるサロンでは、読者のためにビズスタ特典も用意してくれた。スタッフが温かく迎えてくれるので、ぜひ気軽に覗いてみたい。

＜Biz Life Style Pick up＞

アポイント制のパーソナルオーダーも受付中
ナオキタキザワフィッティングルームでは、上記2ブランドをまたぐ形でアポイント制のパーソナルオーダーサービスを提供している。上記でも触れた「日本毛織」の復刻素材や、あの英国王室御用達の名門「ハリソンズオブエジンバラ」など厳選の生地から比較検討しながらのカスタムオーダーを楽しんだり、5種類のボタンコレクションから好みのものを指定することも可能だ。

長年にわたり滝沢氏とともに服づくりに取り組んでいるパタンナー小林広幸氏（トップ写真左の白い服の人物）をはじめ、経歴を聞くだけで楽しい時間を過ごせそうな卓越の技術者たちがフィッティングを担当してくれる。その分、当然ながら事前予約が必要となるので、訪問前にWEBまたはお電話で。

カスタムオーダー 128,000円（税別）～
フルオーダー 200,000円（税別）～

ナオキタキザワフィッティングルーム
東京都渋谷区猿楽町29-10
ヒルサイドテラス C-18
TEL.03-6455-0318
営業時間／11：00?19：00 日曜休
http://www.naokitakizawa.com

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