2017年5月25日 PR
BMWのフラッグシップと言えば、ご存じBMW7シリーズ。1977年の登場以来、現代の大型高級セダンの「あるべき姿」を描いてきた歴史は、とうとう40年に到達した。このクラスはいまや激戦区だが、「オーナーは後部席に座るもの」という旧来の常識に囚われ続ける他ブランドを尻目に、「オーナー自らが運転を愉しむ」というスタイルを貫く7シリーズは、BMWの「駆けぬける歓び」を最も端的に表現する車種と言える。
一昨年に発表された現行モデルは通算6代目で、標準仕様・オプションともに多数の先端テクノロジーが投入された。世界初のリモートパーキングや、空中で指を動かしてオーディオなどを操作するジェスチャーコントロール、最大でLEDの2倍もの照射距離を持つBMWレーザー・ライトなどは「次世代」を感じさせるが、特筆点はやはり「走り」そのものの進化だ。
アクセルを踏んでまず驚くのが、その静粛性だ。低速域では騒音が抑えられたというよりも「遮音されている」と表現したくなる静かさで、さすがに世界のトップサルーンとため息が出る。炭素繊維技術の産物であるカーボンコアの採用で最大130㎏も軽量化されたボディは、加速やコーナリングの軽やかさをいっそう際立てている。ステアリング操作で進行方向を変えると言うよりも「車と一緒に曲がる」ような操作感は、ぜひ試乗で体験いただきたい。
この7シリーズをサイズダウンしたモデルが、いま話題を集めるニューBMW5シリーズだ。7代目となる今回のフルモデルチェンジでは、全長や全幅などが若干拡大さており、静止状態から時速100㎞までの加速も大幅に引き上げられた。加速のスムーズさは「クリーン・ディーゼル」採用モデルを含めた全車種共通の特徴で、エンジンはストレスなく吹き上がり、青信号が続けばスポーティな走りが楽しめる。全長4900㎜超というサイズが気にならないのも、サスガのひとことだ。
コーナーの頂点からシームレスに次の加速へと向かえるのは、まさに「駆けぬける歓び」そのもの。ダイナミック・クルーズコントロール、駐車場の管理システムとの連携で自動駐車を実現するリモート・コントロール・パーキング(オプション)など、セーフティ面も最先端技術の宝庫となっているので、試乗の際はぜひ確認しておきたい。
これまでの歴史と実績、日本国内での人気ぶりから、BMWのブランドカラーをご存じない方はいないだろう。だが、もしもその知識が「少し前」で止まっていたら、現在のBMWの車種ラインナップにはきっと驚かれるはずだ。というのも、用途に合わせて、非常に幅広いモデルが用意されているからだ。
近年のBMWの好調は、この「選択肢が大幅に広がったこと」が背景にある。というわけで、ここでは本紙注目のモデルをいくつかご紹介しよう。
まずは、他ブランドからの乗り換え需要が非常に高いという2シリーズだ。アクティブツアラーは、ブランド初となるFF(全輪駆動)車として話題を呼んだモデルで、子育て世代なら5人乗りのミニバン的な使い勝手が期待できる。「BMWをミニバン感覚で」なんて、ひと昔前では考えられなかったことだ。
また、同じく2シリーズの7人乗りグランツアラーは、国産のファミリーカーから乗り換える「最初のBMW」に最適だ。感覚的にはいわゆるクロスオーバーSUVに近く、価格的にも十分に手が届く範囲とあって、運転とともに「家族での移動」を楽しむツールとして人気が高い。重厚な外観やラグジュアリーな内装など、オーナーになる満足感は継承されているので、買い得感も十分だ。
エントリークラスとしては、もうひとつ注目車種がある。デビューと同時に話題をさらい、日本発売から1年以上を経た今も人気が衰えないプレミアムコンパクトSAV「BMWX1」だ。前記2車種と共通の前輪駆動車で、車高は高めかつスペースも広め。同社SAV車の中では最もベーシックなモデルとなるが、居住性と扱いやすさが際立つので、「日常使いのBMW」としては最適な選択肢となるだろう。
こうして眺めてみると、「あのBMW」で、ここまで柔軟な選び方が可能になっていること自体に、改めて驚かされる。世界中のセレブたちがこぞってステアリングを握るプレミアムカーという評価は、今もまったく変わっていない。だが、近年のBMWは、同社の血統である「駆けぬける歓び」を、より広い層へ届けようとしていることがリアルに伝わってくる。無論、価格面でも魅力的な車種が意外に多い。
>>BMWの世界観を体験するには、試乗が一番。というわけで、次ページでは、日本最古の正規ディーラーをご紹介しよう。
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2024年10月25日 発行
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