2022年9月29日
V6のメンバーとして鮮烈なデビューを果たした後、徐々に活動を広げながら、今や舞台俳優として確固たる地位を築いた坂本昌行さん。大活躍のミュージカルに加えて今年はテレビドラマでも好評を博しているが、来月2日にPARCO劇場で開幕する主演舞台『凍える』では、ご本人も経験がないという難役に挑む。
そこで今回は、メディアでも話題の同作に臨む役者としての意気込みについて、過密日程を乗り越えるための「睡眠」や「身体のケア」の話題とともにうかがった。
|1998年の英国での初演から衝撃的な作品として話題をさらいましたが、今回は主人公の連続児童殺人犯役を務められますね。最初に脚本を読んだ感想はいかがでしたか?
やはり「これまで見たことがない作品になるな」と感じました。お客様は初見になりますので、役者としてはこのセンセーショナルな内容を端的に伝えられるかが焦点になります。そこが怖くもあり、楽しみでもあり…といったところです。
|今回演じられる児童殺人犯・ラルフについては、どうお感じですか?
当然、行動自体は認められるものではありません。ただ、結果的に彼を犯罪へと駆り立てることになった幼少期の環境やトラウマ、苦しみ、痛みを考えると、やりきれないものを感じます。
|殺人犯と言うよりも、ひとりの人間としても難しい役柄ですよね。
そうですね。彼の怒りの奥を探ると、行き場のない悲しみが根底にあると思うんですね。言葉で言い表せない感情ですから、どう演じるかについては、やはり一筋縄では行きませんね。
|坂本さんの初舞台と言えば1992年の『ミュージカル 阿国』ですよね。演出家の栗山民也氏とは30年ぶりの再会とか。
そうなんですよ。あの時はついて行くだけで精一杯で、質問もできないほどに追い詰められました。それだけに、今回再びご一緒できる喜びを噛み締めています。
|ところで、今回の舞台は東京から始まり、12月の沖縄まで続きますね。身体のコンディション管理が大変そうです。
普段、舞台が始まると痩せていく体質でして(笑)。体力維持のために、朝は自分で食事を作るようにしています。料理を作ることで身体も目覚めますからね。
|睡眠も重要になりそうですね。
そうですね。今までは普通に枕で寝ていたのですが、とある方にアドバイスをいただいて、今は枕の代わりにタオル1枚で寝ているんですよ。アイスノンで首を冷やしたり、サッカー選手のアイシングを参考にして入浴後に足を冷やしたり。いろいろ工夫しています。
|では、最後に本紙読者へのメッセージを。
とにかく残酷で痛ましい出来事がモチーフですから、犯人の過去も含めて悲しみで塗りつぶされています。まったくハッピーではないのですが、世界中の人々の心を揺さぶったのは、人間の生々しい感情を赤裸々に描き切っているからだと思います。改めて人間という存在を深く考える機会となるはずですので、ぜひ足をお運びいただけると嬉しいです。難しい役柄ですが、皆様にご満足いただけるよう全力で取り組みます!
坂本 昌行さん
1971年7月24日生まれ、東京都出身。
V6のメンバーとしてデビュー。
現在は、20th Centuryとして活躍。1992年に舞台『阿国』で舞台デビュー。
その後、『Oslo』、『マーダー・フォー・トゥー』、『THE BOY FROM OZ』などに出演。舞台・ミュージカルを中心に活躍。
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2024年10月25日 発行
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