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歌舞伎役者中村獅童と初音ミクが競演する「超歌舞伎」がこの夏もアツい!

歌舞伎役者中村獅童と初音ミクが競演する「超歌舞伎」がこの夏もアツい!

2022年7月28日

先人が築いた豊かな伝統と、変化を恐れない斬新な発想。
両面を追求しながら、新しい時代へ。

歌舞伎役者として、はたまた俳優や声優として、充実したキャリアを歩む中村獅童さん。常に新しい試みに取り組む姿勢も目立ち、近年はバーチャルシンガーの初音ミクとの競演を果たした「超歌舞伎」でも大いに話題を集めている。
2016年の初上演から回を重ねるごとに人気を高め、今夏は『超歌舞伎2022 Powered by NTT』として上演予定。そこで今回は、最新作の見どころなどについてお話を伺った。

|古典歌舞伎と最新の技術が融合した超歌舞伎が、東京・新橋演舞場での初お目見得となります。

もとはニコニコ超会議の一環として始まったのですが、足かけ7年も続いていることは感慨深いですね。新橋演舞場のほか、2か月の間に京都の南座、名古屋、博多と4都市で公演をさせていただけるということで、今から楽しみにしております。

|この人気ぶりは当初から予想していましたか?

多くの方が戸惑いを感じたでしょうし、初音ミクさんのファン層にも受け入れられるかどうか、正直、最初は不安もありました。初日に幕が開いた時も静かで心配したのですが、しばらくすると驚くほど盛り上がりまして。最後までお客様が笑顔で、本当に感激しました。超歌舞伎はミクさんファンの方々がご支持くださってこその作品ですので、今も育てていただいているという感覚が強いです。

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|デジタル技術のサポートで分かりやすく楽しめるほか、ペンライトの導入なども新しいですよね。

会場の熱量がひと目で分かる上に、演出の一部にもなるので楽しいですよね。また、京都の南座での出来事なのですが、お着物を召した方がミクさんファンに使い方を教わって一緒に振ってくださったり。歌舞伎専門の劇場が新しい試みを受け入れてくださるのは、本当に嬉しい限りです。今は大声を出せない状況ですので、ぜひ例年以上に振っていただきたいですね。

|歌舞伎の文化を大切にしつつ、新しい時代を切り開いていきたいという想いが伝わってきます。

ありがとうございます。日頃から、伝統と革新の両面について、どちらかに偏ることなく追求していきたいと考えているんです。超歌舞伎もそうですが、新しいことに挑戦する時は、むしろ古典的な枠組みや約束事を守ることにこだわっているんですよ。

|ところで、今月は「資産運用」がテーマなのですが、将来への準備などは進めておられますか?

資産運用とは違いますが、将来への投資という意味も込めて実家を建て替えました。現在のライフスタイルに合わせましたので、ゆくゆくは子どもたち自身で改装して住み継いでくれるといいなあ、と。こうして大きな買い物ができるのも、家族がきちんとお金を管理してくれるおかげなんですけどね。感謝しています(笑)。

|では最後に、今回の超歌舞伎の見どころと、本誌読者へのメッセージを。

今回も、立ち回りや芝居部分など歌舞伎の醍醐味を凝縮しています。ふだんからご覧になっている皆様はもちろん、これまで馴染みがなかった方にも分かりやすくお楽しみいただける作品に仕上がりました。初音ミクさんも場数を踏むごとにお上手になっておられますので、ぜひこちらもお見逃しなく(笑)。

2022年8月21日(日)~9月3日(土)
チケット好評発売中!!
>>超歌舞伎2022詳細はこちらから

 

【出演】
中村獅童/初音ミク/小川陽喜/中村蝶紫/澤村國矢/他

【曲目・演目】
一、 超歌舞伎のみかた

松岡亮 作
二、 萬代春歌舞伎踊 (つきせぬはるかぶきおどり)

松岡亮 脚本  藤間勘十郎 演出・振付
三、 永遠花誉功 (とわのはなほまれのいさおし)

▼ 本公演(税込)
一等席 13,000円 / 二等A席 7,500円
二等B席 5,000円 / 三階A席 5,000円
三階B席 3,000円 / 桟敷席 14,000円

▼ リミテッドバージョン(税込)
一等席 6,500円 / 二等A席 5,000円
二等B席 3,000円 / 三階A席 3,000円
三階B席 2,000円 / 桟敷席 7,000円

※リミテッドバージョンは『永遠花誉功』を上演致します

 

お問合せ ▶ チケットホン松竹(10:00-17:00) TEL.0570-000-489


 

二代目 中村獅童さん

昭和47年9月14日生まれ。祖父は昭和の名女方と謳われた三世中村時蔵、父はその三男・三喜雄。叔父に映画俳優・萬屋錦之介、中村嘉葎雄。8歳で歌舞伎座にて初舞台を踏み、二代目中村獅童襲名。『義経千本桜』などの古典歌舞伎、歌舞伎と最新のICT技術とのコラボで生まれた「超歌舞伎」、念願の絵本の歌舞伎化『あらしのよるに』と、古典から新作まで様々な歌舞伎に挑戦し続けている。
2002年映画『ピンポン』のドラゴン役にて各新人賞五冠受賞し、一躍注目を集め、映画『男たちの大和』、『硫黄島からの手紙』、『レッド・クリフ』、『孤狼の血』、『キャラクター』など多数出演。声優としては映画『あらしのよるに』、『デスノート』シリーズ、また日本語吹替として『スパイダーマン』、『ヴェノム』などにも出演。ドラマでは、WOWOWプライム連続ドラマ「鉄の骨」、大河ドラマ「八重の桜」、「いだてん~東京オリムピック噺~」、本年の「鎌倉殿の13人」では梶原景時を演じている。映画、舞台、ドラマ、ファッション、バンド活動と幅広く、歌舞伎の枠を超え、日本のみならず世界に向けて発信している。

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