2022年3月24日
日本ツアー通算10勝、アメリカのPGAツアーでも3勝を挙げるなど、日本人ゴルファーとして一時代を築いた丸山茂樹さん。その明るいキャラクターは、ゴルフに詳しくない方もよくご存知だろう。五輪の日本代表の監督にラジオ番組のパーソナリティ、さらには子どもたちの指導にも情熱を注ぐご多忙ぶり。今回は、その充実の近況とともに、本紙読者のゴルフ好きへのアドバイスをいただいた。
|コロナ禍が続く中、ゴルフ界は異例のブームと言われていますね。
社会が大変な状況の中ですから手放しで喜ぶわけにもいかないのですが、特に女子プロの皆さんの活躍で女性の参加人口が増えていることを実感しますね。世界で通用するレベルの選手が次々と現れていますから、男子プロも頑張らないといけませんね。
|丸山さんご自身も先駆者のお一人ですが、当時と今で違いなどは感じますか。
スピード感が全然違いますね。当時は、プロテスト合格から徐々に右肩上がりで30歳くらいにピーク、という時代でしたから。10代で海外メジャー優勝なんて、考えもしませんでした。
|丸山さんは、小学生の頃から練習に励んでおられたそうですね。
父に褒められるのが嬉しくて、柴犬のように喜んで練習しました(笑)。6年生の時、初めての大会で圧倒的な差で優勝しましてね。努力の成果はここまで明確に表れるのかと驚きました。
|ご子息もアメリカでゴルフの道を歩んでおられますが、現代の練習方法についてはどうお感じですか?
練習はもちろん大切なのですが、学生なら学業も大切にして欲しいと思います。ゴルフに限らず、国際舞台では特に語学は必須になりますからね。僕はこの性格で何とかしましたが、きちんと英語を話せればもっと多くの選手と交流できたのに…とか(笑)。自分が失敗したからこそ、自信を持ってそうアドバイスできます。
|現在は子どもたちへの指導にも力を入れておられますね。
2000年から『丸山茂樹ジュニアファンデーション』を主宰しています。各方面のご協力も仰ぎながら、試合形式の大会やイベントなどを開催したり。いずれは欧米の舞台で戦える人材を輩出するのが夢ですが、まずは海外の団体とのコラボの実現などを目指していければと考えています。
|一般ゴルファーに向けて、ひとことアドバイスをお願いします。
プロ・アマを問わず、今ほど環境が充実している時代はないので、積極的に活用すべきと思います。都内ではゴルフスタジオが毎月指数関数的に増えていますし、弾道計測から骨格解析まで技術の進化も凄いですからね。クラブのフィッテイングサービスやゴルフ用のフィットネス、ファッションアイテムなども含めて、楽しみながら上達を目指していただきたいですね。
|では、本誌読者に向けてのメッセージを。
生涯続けられるスポーツであるのはもちろんですが、年齢・性別に関わらず、練習場でもコースでも、とにかく充実した一日を過ごせることが最大の魅力だと思います。仲間との交流やネットワークを広げる場としても最適なので、ぜひ気軽に接して欲しいですね。
丸山さん自身がジュニア育成や社会貢献活動に取り組んでいきたいという強い思いから、2000年に丸山茂樹ジュニアファンデーションを設立。
レッスン会やゴルフ大会などイベントを実施し、ゴルフの普及、ジュニアゴルファーの育成・拡大、社会貢献を目的として活動。設立当初からイベント参加費は無料としており、近年は協賛各社のご協力をいただいている。初心者から日本トップレベルの選手まで多くのジュニアが参加している。
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パーソナリティ丸山茂樹さんが世界の第一線で活躍する方をゲストに迎えて、『チャレンジ』『教育』『マネジメント』『ゴルフ』などラジオ番組を舞台とした異業種マッチプレーをお届け!
1969年9月12日生まれ、千葉県出身。海外で活躍する日本人ゴルファーの先駆者。日本大学で活躍、アマ37冠で92年にプロ入り。マルちゃんの愛称で親しまれ、日本ツアーでは通算10勝、2000年からPGAツアーに本格参戦し、通算3勝をあげる。2002年には伊沢利光プロとのコンビで、EMCゴルフワールドカップを制している。
現在は、ゴルフ中継の解説者をはじめ、様々なメディアにて活躍する傍ら、一般財団法人丸山茂樹ジュニアファンデーションの代表理事として、ジュニアゴルファーの育成にも力を入れている。2016年リオデジャネイロ五輪、2021年東京五輪では監督を務めていた。
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2024年10月25日 発行
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