2021年7月30日
脚本家としての顔だけでなく、映画監督・演出家、ミュージシャン、さらには俳優まで、実にマルチな才能を発揮している宮藤官九郎さん。
脚本家として話題作の執筆が絶えないが、今夏は作・演出を手掛けるロックオペラのシリーズ『大パルコ人』の新作が公開予定。というわけで、今回はこの最新作のエピソードとともに、このコロナ禍での「変化」についてうかがった。
|好評の『大パルコ人』も、今回で4回目ですね。
演劇という名を借りて公然とバンド活動できる場なので楽しいですね。でも、作業自体は辛いんです。台本を書きながら、同時進行で物語上で必然性のある歌詞を10曲分以上書くので、毎回本当に大変なんです。
|『愛が世界を救います(ただし屁が出ます)』と、今回は特に凄いタイトルが付いていますが(笑)。
コロナ禍の不穏な御時世ということで、明るいお話にしようと。テレパシーを使えるのになぜかオッサン声になる少女と、30秒後を完璧に予知できるのに能力を行使する際にどうしても屁が出てしまう超能力者の物語です(笑)。少女を演じるのんさんとは『あまちゃん』以来なのですが、何しろ特別な女優さんですので、彼女のお芝居を満喫していただける作品にしたいですね。
|音楽も楽しみですね。
作曲は怒髪天の上原子友康さんにお願いしました。洗練されたシティポップとハードコアパンクという両極端な音楽を依頼したのですが、のんさんと村上虹郎君という若いふたりの『ボーイミーツガール』なストーリーによく似合うフレッシュな曲に仕上げてくださいました。
|どのようなメッセージを伝えたいですか。
戦争で人口が100分の1に減った2055年の東京という設定で「生きていることが特別なんだ、素晴らしいことなんだ」というポジティブなメッセージを込めました。たくさん笑って「生きていてよかった」と思える、これまででいちばん前向きな内容です。
|現代の東京もコロナ禍で大変なさなかですが、これまでと変化したことはありますか?
仕事のスタイルは激変しました。家では気が散って作業ができないタイプでしたが、そうも言っていられませんからね。あとは、前倒しで早めに準備するようになりました。
|プライベートはいかがですか?しっかり休んでおられます?
のんびりできない性格で、1〜2日休むと具合が悪くなるんです(笑)。お酒は好きなのですが、家呑みだと早い時間帯は落ち着かないので、夜遅い時間に飲むようになりましたね。僕はもともと飽きっぽくて、同じことを続けられないんです。食事も2日続けて同じメニューは嫌なのですが、家族はそうでもないので、家にいる時間が増えた最近は周囲のペースに合わせることに慣れてきた気がします。前日と同じ食事ができるようになったのは、僕にとっては大きな変化なんです(笑)。
【東京公演】2021年8月9日(月)〜8月31日(火)PARCO劇場(渋谷PARCO 8F)
作・演出:宮藤官九郎 音楽:上原子友康(怒髪天)
出演:のん/村上虹郎/三宅弘城/荒川良々/伊勢志摩
少路勇介/よーかいくん/YOUNG DAIS/宮藤官九郎/藤井隆
チケット料金:11,000円(全席指定・税込)、ヤング券(U-25チケット)6,000円
※ヤング券は観劇時25歳以下対象、要身分証明書、当日指定席券引換
/「パルステ!」、チケットぴあにて前売販売のみの取扱い
チケット取り扱い:PARCO STAGE スマホアプリ「パルステ!」
チケットぴあ/イープラス/ローソンチケット
<お問合せ>パルコステージ TEL.03-3477-5858(時間短縮営業中)
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2024年10月25日 発行
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