2020年10月29日
10代の頃より芸能界で活躍している稲垣吾郎さん。知的でクール、かつ親しみやすい印象は当時から際立っていたが、近年は活動の幅をさらに広げ、キャリアに深みを増している。
そのひとつが、月曜・火曜のパーソナリティを務めるTOKYOFMの生放送番組『THE TRAD』だ。架空のレコード店を舞台にゲストを迎えるホスト役(※番組では店長と呼んでいる)に「最初は緊張した」とのことだが、軽やかなトークと豊かな音楽のバランスが評判に。そこで今回は、放送開始から1年を経た充実ぶりの舞台裏について、ご本人の近況や趣味の話題を交えてうかがった。
|意外なことに、ラジオの生番組でホスト役を務められるのは初めてとか。
そうなんですよ。生放送の帯番組のパーソナリティを担当するのは、実は初めてでして。凝り固まらず、積極的に「新しい扉」を開ける自分でありたいという意味でも、40代でこうした新しい機会に恵まれるのは本当に幸せなことだと思いますので、日々勉強を重ねながら楽しく取り組んでいます。
|放送をお聴きしますに、とても丁寧な番組づくりに感じます。
それは嬉しいですね、ありがとうございます。一緒に制作してくれるスタッフの方々も喜ぶと思います。昼下がりから夕方に差しかかるとてもよい時間帯ということで、あまり喋り過ぎない番組を目指しているんですよ。いつもの調子で喋ってしまうと、肝心の音楽をお聴きいただく時間がなくなりますので(笑)。
|「上質な音楽を、じっくり味わう。」というコンセプトも素敵ですよね。
知らなかった楽曲と出会う喜びはもちろんですが、僕自身も棚の奥で眠らせていたCDを再発見するような楽しさを実感しています。毎回、ゲストやスタッフの皆さんに「新しい扉」を開いてもらうような感覚が新鮮で。実際、僕のプレイリストもどんどん膨らんでいるんですよ。
|「新しい扉」と言えば、昨年からは、お店の経営にも関わっておられますね。
はい。銀座一丁目の『ビストロジョー』でディレクションを担当させていただいて、こちらも1年経ちました。
|ワインと言えば1998年のドラマ『ソムリエ』を思い出します。
あの時も本職のソムリエに教えを乞いましたが、開店に当たってはみんなで議論しながら何百種類も試飲しました。国内ワイナリーの視察でも、目が覚めるような「新しい扉」体験ができました。日本のワインも素晴らしいですね。ぜひ注目していきたいです。
|では、これからワインを学ぶ方にアドバイスを。
僕は、ワインは「出来事」だと考えています。いつ、どこで、誰と、どう楽しんだのか…と、その時の状況や気持ちまで含めてが「味わい」ということので、赤と白をいくつか試して好きな葡萄を覚えたら、あとは経験を重ねるとよいと思います。その点、ウチのお店では選びやすく覚えやすい形で多様なワインをご用意しておりますので、ぜひ一度(笑)。
Photo:Ryoji Fukuoka(GEKKO)
東京都中央区銀座2-4-6 銀座ベルビア館9階
営業時間/【ビストロジョー】ランチ 11:30~16:00(L.O.15:00)、ディナー 17:30~23:00(L.O.21:00)
【ジョー カフェ】 11:00~21:00 定休日/不定休 席数/テーブル席:90席、HITO-RI-TOシート:8席、個室:3室
平均価格/ランチ 2,400円(税込)~
ディナー 5,500円(税込)~
https://friendshop.tokyo/
放送局/TOKYO FM
放送時間/月~木 15:00~16:50
(稲垣吾郎の出演は月・火/水・木はハマ・オカモト)
『THE TRAD』は、「上質な音楽を、じっくり味わう。」をコンセプトとした仮想のレコードショップ。店長をつとめる稲垣吾郎が上質な音楽と、時にゲストを交えながら文学、グルメ、アート、映画などのカルチャー情報を生放送でお届けしていきます。
https://www.tfm.co.jp/trad/
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2024年10月25日 発行
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