2017年7月27日 PR
行ったことがないその場所は、次の旅に相応しいのか。現地の楽しさや醍醐味は、すでに踏破した先輩旅行者から聞くことができる。親類や友人、同僚のほか、最近ではインターネットの口コミも参考になるだろう。もちろん、ツアーを企画している旅行会社の窓口も、重要な情報源だ。
だが、私たちは大事なことを忘れている。海外旅行に誰よりも接しているのは、航空会社のスタッフだ。不思議なことに、フライトを司る彼らと事前に直接話す機会は、ほとんどない。旅行会社に比肩する情報を持っているはずなのに。
というわけで、エールフランス航空/KLMオランダ航空 日本支社のタイス・コーメン旅客営業本部長にお話を伺った。
日本人におすすめ欧州旅行はこう楽しむ
両親に連れられ、幼少期から毎年のように海外に出かけていたというコーメン氏。子どもの頃に最も印象に残ったのは彼が7歳の時のドイツ旅行で、壁が崩壊する以前の東西ベルリンで顕著だった「風景の差」をよく覚えているという。
そんな経験もあってか、コーメン氏は欧州を「広大なヨーロッパ大陸」ではなく、「小国の集まり」と考えているそうだ。そう捉えた方が、きっと楽しい旅を満喫できるはず…とのこと。
「国ごとに異なるそれぞれの文化は、きっと皆さんのご想像以上に多様です。たとえば、パリにロンドン、アムステルダムやベルリン、ローマ、バルセロナの6都市だけを選んで回ったとしても、まったく違う顔を持っていることにお気付きになるでしょう。欧州旅行のポイントは『差を楽しむ』ことだと思いますよ」
風車、オランダ
オランダ生まれの氏は、自転車大国で育ったためか、旅先ではレンタサイクルでゆっくりと見物することを好むそうだ。長旅にも慣れており、20歳の頃には南アフリカからボツワナ、ジンバブエ、ナミビアの4か国を4週間かけてドライブ。総距離は実に1万2千キロにも及んだという。「日本では長期休暇を取ること自体が難しいかもしれませんが、ひとつの街に着いたら、できるだけ長く滞在することをおすすめしますよ。1日で次の目的地に向かうより、連泊でこそ感じる『匂い』も多いですから」
コーメン氏が入社したKLMオランダ航空は、2004年にエールフランス航空と経営統合した。そのエールフランス航空が今年、日本就航65周年のアニバーサリーイヤーを迎えた。
「私は今、東京のオフィスに勤めていますが、日本就航65周年は本当に嬉しく思っています。私たちは、空港はもちろん、機内にも日本人の客室乗務員を揃えています。アムステルダムやパリでは、日本語を話せるスタッフが空港でお出迎えしますので、ぜひ気軽に利用していただきたいですね」
ヴェネツィア・カーニバル、イタリア(ヴァネツィア)
エールフランス航空のパリ発ビジネスクラスでは、ミシュラン3つ星の一流シェフが監修した創作料理を提供中。また、KLMオランダ航空のビジネスクラスの機内食は、こちらも星付きで知られる「ホテルオークラアムステルダム」内の日本食レストラン「山里」監修の日本食が供される。仏・蘭文化の融和を幹に、日本的なこまやかなもてなしを重視するコーメン氏の手腕によって、「日本人の欧州旅行」の環境は着々と整備され続けている。
タイス・コーメン さん
エールフランス航空/KLMオランダ航空
日本支社 旅客営業本部長
2003年、KLMオランダ航空入社。アムステルダムの経営開発部から運航機材管理部課長、ビジネスイノベーション部課長、ビジネスイノベーション部長、運航管理部長、経営戦略プロジェクト部本部長を経て2015年8月より現職。入社以来、グランドハンドリングや代替燃料として注目度の高いバイオフューエルに関する部署など、様々な職務を経験。現在は東京に勤務。
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2024年10月25日 発行
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