Special Issueビズスタ特集

お金を上手に動かして 未来の自分にゆとりを創る。それが、個人投資。

お金を上手に動かして 未来の自分にゆとりを創る。それが、個人投資。

2015年8月2日

 

 ヨーロッパではギリシャ問題が長引き、アジアでは経済成長の減速が指摘されてきた中国が人民元を切り下げた。相変わらず先行き不透明な世界経済だが、日本も他人事ではない。4〜6月期の実質国内総生産(GDP)が、3四半期ぶりにマイナス成長を記録したという。さっそく刺激的な論調のメディアも目立つが、ビジネスパーソンとしては過敏な反応は避けたいところだろう。とは言え、停滞感が否めないことも確かで、引き続き注視しておきたいものだ。

 

 

 国内外ともに穏やかでない話題が続くが、私たちの足下も心もとない。まず、2017年4月には消費税の再増税が予定されている。昨年の増税のインパクトは一段落といったところだが、あれが再び訪れるとなると気が重い。だが、それ以前に、チェックしておかなければならないことがある。今年1月からスタートした改正相続税だ。改正内容でも特に目立つのが、基礎控除の引き下げだ。たとえば、法定相続人が妻1人+子2人の3人だった場合、改正前は5,000万円+(1,000万円×3人)で基礎控除額は8,000万円だったのに対し、現在は3,000万円+(600万円×3人)で4,800万円まで下がる計算に。「うちは大丈夫か」と不安を抱える人も少なくないだろう。年金も気になる。支給額の引き下げ、受給開始年齢の引き上げは避けられそうにないという声が多数。こうした動きを眺めていると、「自分の将来は自分で守る」といういまや当然の常識を、改めて噛みしめざるを得ない。

 

 

 よく「日本人は預金を好む」という説を耳にする。安心感を重視する国民性に加え、デフレ突入以降の経緯を考えれば無理もない話だが、この超低金利時代では銀行で眠らせていても…。そんな思いが強まっているのか、最近は日本でも投資関連の話が元気だ。腰を据えてじっくりと取り組む不動産投資から、資産形成に向けてより積極的に立ち回るFX、さらには資産的価値の高い「モノ」への投資まで。選択肢は幅広く、各分野とも入門者を歓迎してくれるので、まずはそれぞれの特徴や利点の整理から始めたい。

 

 

 そこで、8月号のビズスタはいま注目のマネープランをピックアップ。お金を上手に動かせば、老後のゆとりも厚みが増す。これから資産運用を検討する方は、ぜひ参考としてご活用いただきたい。

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