2021年6月25日 PR
ラジオ放送からアナログレコードやカセットテープへ、CDにMD、MP3やハイレゾ音源、ストリーミング配信へ。新しい技術は新しいスタイルを作り出すものだが、実は「音楽再生」こそ劇的な変化を遂げた趣味分野の筆頭でもあることにお気付きだろうか。
かつてはシングルカットされていない「隠れた名曲」を聴くためにはアルバム1枚を買う必要があったが、今やスマホでその曲をタップするだけ。それどころか、専属DJよろしく個人の好みをピンポイントで捉えたレコメンドまでしてくれるのだから、音楽との関わり方は本当に多様になった。
ITガジェットを筆頭に技術の革新を実感できる製品が次々と登場する中、もちろん音楽再生の分野も目覚ましい進化を遂げている。たとえばイヤホンひとつを取っても「高音質」は当たり前で、デザインや音の傾向も選び放題。一時期は完全ワイヤレスタイプが一般メディアでも話題になったものだが、ほかにも目をみはるオーディオ製品は多い。
ひとつ困るのは、その魅力は言葉で説明するのが難しいということだ。映画館ばりの空間を作るサラウンドシステムなら設置例を見るだけでも魅力が伝わるし、全居室で音楽を再生できるネットワークプレーヤーは概念が分かりやすい。だが、そうした特徴を持たない製品は、文字通り肌感覚で体験するしかない。
「マニアではないので、音質にはこだわらない」と言うなかれ。初めてスマホで写真を撮った時、画質の美しさに驚き、今はそれを当たり前と感じているなら、音楽の感動に気付かないわけがない。表現上の特殊な理由がなければ美しい被写体を低画質で撮ろうと思わないのと同様に、尊敬するアーティストが発する音の質感や迫力、表情の豊かさを無視するなんて…。
というわけで、今回は令和最新の「音」を特集。おうち時間の充実にも最適なオーディオの世界を眺めてみよう。
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2024年10月25日 発行
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