2020年11月26日 PR
食品廃棄物の増加が社会問題となっている現代日本だが、実はアパレル業界でも似た現象が発生しているという指摘がある。一説には年間で30億着を超える洋服が廃棄されていると言われ、大量生産・大量消費を前提とした従来型のビジネスモデルが限界を迎えつつある証と見る向きも少なくない。
新型コロナウイルス禍の影響もあり量販店の閉店の報道も相次ぐなど、変革の風が吹く紳士服業界。最近は現状脱却に向けた独自の思想とスタイルを掲げる新ブランドも増えてきたが、その代表例のひとつが、タカキューがこの秋に立ち上げたオーダーシャツブランド『レドロ』だ。
既製服の価値を徹底的に見直していくと、「オーダー」「ビスポーク」のモデルこそがビジネスウェアの最適解になるのではないか。受注を受けてから必要な分だけ作るという考え方は過剰在庫や値引きロスを抑え、結果的に買い手・売り手・作り手の「三方よし」へと収束する。問題は、複雑で、敷居が高く、「気軽に楽しめない」という固定観念が染みついてしまった注文システムだ。
そんな発想から、レドロは社会に根付いたITの作法を大胆に導入している。簡単操作のシミュレーターでカスタマイズしたら、採寸&サイズ指定は身長・体重を入力して自分の写真を送信するだけでOK…と、スマホ1台で完結できるユニークな仕組みを実現。基本はパターンオーダーなのだが、より現代的な魅力づけに成功している。
肝心の商品の品質も申し分ない。主力の『ロイヤルオックスフォード』コレクションは、生地へのこだわりを徹底。通常は太い糸1本を撚って織るところを、敢えて細番手の糸2本を使用する労作だ。手間がかかる仕様だが、その分、仕上がりは上質感たっぷり。細番手独特のしなやかな肌触り、穏やかで自然な光沢感を楽しめる上に、2本取りならではの丈夫さも。着心地と強度を両得する生地は、レドロの大きな特徴だ。
もうひとつ、シンプルを極めた価格設定も見逃せない。現在展開中の2ラインともに「4000円」「5000円」の2プライスのみとなっており、基本料金に細かく加算するオプション型の不透明感を払拭。余分な在庫ロスや値下げを見込まない分だけ適正な価格設定が可能となるパターンオーダー本来の利点も存分に享受できる。
レドロ(redro)というブランド名は、オーダー(order)のスペルを裏返したもの。持続可能な社会の実現に向けて、新しい既製服の価値観を共創するために、凝り固まった既成概念を「引っ繰り返す」という気概が表現されている。意気込みの通り、革新性が前面に押し出された最新ブランド。これからの展開が楽しみだ。
株式会社タカキュー
東京都板橋区板橋3-9-7
TEL.03-5248-4100
https://online.taka-q.jp/shop/?area=hd
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