Special Issueビズスタ特集

ワインから考える投資&資産運用の哲学

ワインから考える投資&資産運用の哲学

2020年1月30日

映画や舞台、テレビドラマで存在感を示すに留まらず、クイズ番組や料理番組、美術館の音声ナビゲーターなどでも博識ぶりを発揮し続けている辰巳琢郎氏。この春にはキュリー夫人の知られざる半生を描く舞台『愛する母、マリの肖像』への出演が控えるなど活発な俳優活動を展開する一方で、日本ワインを軸とした社会貢献活動にも意欲的に取り組む。

今月のビズスタは【投資&資産運用特集】ということで、辰巳氏独特の哲学を聞いた。

|辰巳さんと言えばワインですよね。最近のご活動はいかがですか?

昨年末の北イタリアへの旅が思い出深いです。毎年美味しいものを求めて旅を作るのですが、今回はバルサミコや生ハム、チーズの生産現場の見学、トリュフ狩り体験などを愉しんできました。もちろん各地のワインも。

|一昨年の秋に『日本のワインを愛する会』が発足しましたよね。辰巳さんは会長を務めておられます。

「の」という1文字がポイントなんですよ(笑)。日本ワインの表示基準が変更されたのを機に国産ぶどうやワイナリーのプレゼンスを高めたいと考えて、15年存続してきた『日本ワインを愛する会』に1文字追加する形でリニューアルさせていただきました。

|なるほど。会のトップとしてのビジョンは?

日本の食文化を応援する方々に広くご活用いただけるプラットフォームのひとつに育てたいと考えています。一次産業=農林水産業の活性化、あるいは地方再生の観点も交えながら、将来の「豊かな日本づくり」に貢献したいですね。

|かなり大きな視野をお持ちなのですね。

一次産業は重要ですから。農業や漁業の再生は急務ですし、ベンチャーを立ち上げた友人も何人もいます。みんなが元気になるような、大きな夢を描けるような活動になれば嬉しいです。

|社会起業家、社会投資家的な立ち位置ですね。

ワインは地域の産業とリンクできる部分が多いんです。観光とのマッチングも良い。「どんな投資が何につながるのか」を考えて、いろんな立場の方々と相談していきたいです。

俳優 辰巳 琢郎さん:1958年8月6日生まれ。大阪市出身。京都大学文学部卒業。知性・品格・遊び心の三拍子揃った俳優として活躍。 自ら企画した『辰巳琢郎の葡萄酒浪漫』『辰巳琢郎の家物語』が好評放映中。 観光庁アドバイザー。『日本のワインを愛する会』会長。日本ソムリエ協会名誉ソムリエ。近畿大学文芸学部客員教授。昨年に続き、オペラ歌手の長女、辰巳真理恵とのコンサート・ディナーツアーが、4/8東京、4/11ヴィラデマリアージュ多摩他、全国7か所にて予定されている。

|辰巳さんご自身の投資法はいかがですか?

やはり専門家に相談するのが一番かと(笑)。それはともかく、お金は大切なのですが、「お金と自分」だけでは幸せになれないので、家族や友人、志を共有する仲間に効果が還流するような投資がいいかな。

|では、今後の展望などをお聞かせください。

現代は不安定な時代だからこそ、より本質を考えなければいけない。サスティナブルな視点も重要です。投資や資産運用も、お金を使える先を広げてさらなる豊かさを目指すことが目的じゃないですか。心の豊かさも含めて。自分は「日本」と「ワイン」が好きなので、この2点を軸に、より大きな意味での投資を考えたいですね。

<出演情報>
T-works#3 『愛する母、マリの肖像』
3eiga

2020年3月11日(水)〜3月15日(日)
@赤坂RED/THEATER

脚本/古川 健(劇団チョコレートケーキ) 演出/高橋正徳(文学座) 出演/山像かおり、丹下真寿美、阿部丈二、佐藤聖羅、辰巳琢郎 主催・企画・製作/T-works 協賛/ハイアットプレイス東京ベイ、相互物産グループ
【公式サイト/チケット情報】
https://t-works-works.com/archives/646

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