2019年9月26日 PR
インターネットでダイエット情報やトレーニング情報を調べていると、多様なキーワードに行き当たる。とりわけ最近目立つのが「MCTオイル」だ。ココナッツやパームなどヤシ科の植物などに含まれるMCT=中鎖脂肪酸を100%使用した食用油脂のことで、一般的な植物油と比べて素早く吸収されるので、エネルギーになりやすいという特長を備える。
一方、特に持久力が問われるスポーツ分野では、いま「ファットアダプテーション」という考え方が存在感を増している。簡単に言えば、三大栄養素の一角でありながらあまり関心が払われてこなかった「脂質」に着目し、これをエネルギー源として利用しやすい身体づくりを行うこと。そのためのオイルとして、前述のMCTオイルの活用が注目されている。
MCTオイルはほぼ透明で、味も香りもほとんど感じないサラッとした油なので、料理やドリンクに加えるのにも適している。ドレッシングやヨーグルト、みそ汁やコーヒーに混ぜるだけで手軽に摂取できることから、トップアスリートたちの間でも愛用者が増えているという。
というわけで、ここに来て注目の対談が行われた。ご存じサッカーの長友佑都選手と、東京大学大学院総合文化研究科の寺田新准教授が、アスリートと研究者というそれぞれの視点でこの話題の油への見解を交わし合ったのだ。今回は、ネット上で公開されたばかりの動画から、要点をピックアップし再構成してみよう。
[寺田]
運動時のエネルギー源としての糖と脂質は、それぞれ特長があります。糖質は短距離走のような高強度の運動時に主に利用しますが、身体の中の蓄積量は少ないんですね。逆に、脂質は主に持久走のような低・中強度の運動時に使われるのですが、体内には大量に蓄えられています。運動内容に合わせて、両者をいかに有効活用するかということが重要になってくるわけです。
[長友]
僕らサッカー選手はポジションに関わらず大きな運動量が求められます。30代になるとリカバリー能力も衰えるので、今後はストイックな練習だけでなく「食事」にも向き合おうと考えました。糖質だけに頼らない身体を作りたいという想いもあって、3年ほどファットアダプテーションに取り組んでいます。最近は試合の中での身体の感覚が変わりました。筋肉を傷めることも減りましたし、かなりよいコンディションで戦えている実感があります。
写真左:東京大学大学院総合文化研究科 寺田 新 准教授 / 同右:サッカー選手 長友 佑都 さん
[寺田]
持久的なトレーニングによって脂肪の利用が高まり、長時間運動時のパフォーマンスが向上することは知られています。同じように体が脂肪をエネルギー源として使いやすくするために、食事からの脂質の摂取を増やす方法、これをファットアダプテーションと言います。
[長友]
ファットアダプテーションをする中で、良質なオイルのひとつとして、最近はMCTオイルを意識的に摂るようにしています。
[寺田]
どんな形で摂取されているのですか?
[長友]
スムージーに入れて飲むことが多いですね。あとは野菜にかけたり、ゼリータイプもよく摂ります。量はゼリーなら6gのものを2つ、多い時なら3つくらいですかね。MCTオイルは、科学的に見るとどんな特長があるのですか?
[寺田]
長友選手のようなトップアスリートを対象とした研究ではないですが、アクティブな方が、MCTを1日6g、2週間ほど摂取するとパフォーマンスが向上するという報告があります。また、ファットアダプテーションをすると脂質をエネルギーとして使いやすい体になる半面、糖が使いにくくなってしまうデメリットがありますが、MCTオイルにはそうしたデメリットを減らせるかもしれないという研究結果が得られつつあります。
[長友]
これだけ情報が入り乱れると、どれが正解なのか分からなくなりますよね。ダイエットにしても、糖質制限がよいのか、それともカロリーを制限すべきなのか…とか。
[寺田]
糖質制限に関しては、研究者の間でも意見が分かれます。また、同じアスリートでも、サッカー選手と他の競技では適した食事が異なるのではないかという視点が重要になります。
[長友]
そういう意味では、さまざまなタイプのサッカー選手がいろいろと試したデータが見たいですね。どんな食事なら怪我が減るのかとか、90分の中でコンディションの感覚値がどう変わるのかとか。自分の方法論が本当に正しいのかと確認する上でも、エビデンスが増えれば説得力も増すはずですからね。
[寺田]
たくさんのアスリートが長友選手のように「こういう食事をしています」と積極的に発信してくださると、日本のスポーツ界にとってもよい情報を還元できると思うんです。もちろん、それらが本当に効果的なのか検証するのが僕ら研究者の仕事ですので、今後も頑張ります。
[長友]
ぜひよろしくお願いします。
多彩な機能に期待が集まるMCT(中鎖脂肪酸)について、
さまざまな情報を集積する日清オイリオグループ運営のポータルサイト。
ヘルスケアが気になる方は、ぜひアクセスを。
日清オイリオグループ株式会社
東京都中央区新川一丁目23番1号
TEL.0120-016-024 (お客様相談窓口/受付時間:9:00〜17:00、土・日・祝日・弊社休日を除く)
米国人気ブランドJackery×Jeepのコラボレーションが実現 Bring Green Energy To All. グリーンエネルギ…
記事をもっと見る1908年に創業したフランスの名品〈パラブーツ〉。 特徴であるラバーソールの大部分を自社で製造するほど品質へのこだわりを持つシューズメーカ…
記事をもっと見るセカンドハウスはもちろん、投資・節税対策に!「京都」駅徒歩8分のデザイナーズレジデンス インバウンドが急回復する中、再び内外の観光客が大挙…
記事をもっと見る地下鉄南北線・三田線「白金台」駅を出てすぐの場所に、戦前に建てられたフォトジェニックな歴史的建造物がある。1938年に竣工した旧公衆衛生院…
記事をもっと見る氷にも耐えうるアウター、こだわりの”カナダグース”46617pv
トヨタが提案する車のサブスクリプションサービス43748pv
上に乗るだけで体幹づくり、ドクターエアの威力とは42825pv
2024年10月25日 発行
最近見た記事