2016年12月15日 PR
寄附先を自分で選べる上に、所得税・住民税から寄付金ほぼ全額分の控除を受けることができ、しかも地元の名産品などの「お礼の品」まで手に入る「ふるさと納税」制度。最近は各自治体とも力を入れ始めており、返礼品のラインナップも極めて充実してきたことから、人気急上昇といった様相を呈している。
寄附の窓口となるポータルサイトも増え、全国各地の返礼品のカタログのような充実度だが、ふと我に返る。ふるさと納税は、もともと自治体を応援するための寄附制度。返礼品は魅力的だが、それを目当てに選ぶのは本末転倒ではないだろうか…。
そんな「本来の目的」を思い出させてくれるサイトが、今月オープンした。「ふるり」は、「古里のことをちゃんと知ってもらいたい」というメッセージが色濃く反映されたWEBサイト。返礼品の魅力とともに、その自治体がどんな取り組みを展開しているのかに重点を置いたレポート中心のつくりとなっている。
その象徴となるのが、「プロジェクト」の存在。各自治体が直面する課題などに対して直接寄附できるコーナーだ。ふるさと納税は、もともと使い道がしっかり開示されているが、詳細な記事があるので使途が極めて明確なのが特徴。たとえば、上の岩倉市と富岡市の2例なら以下のような感じだ。
愛知県岩倉市は、江戸時代につくられた見事な「山車」を有しており、年に2回、「からくり人形」が見事な演技を披露する姿は地元の誇りである。一方で山車は、貴重な工芸品であるため、漆の塗り直しだけでも1000万円以上という莫大な維持費が市と地区の保存会の負担となっている。また、養蚕業の著しい衰退に喘ぐ群馬県富岡市では、「富岡製糸場が世界文化遺産になっても養蚕が消えては意味がない」と、新たな協議会を設立。衣類以外へのシルク需要の開拓に乗り出した結果、2014年には実に32年ぶりに繭生産量が増加に転じたという。
ふるりでは、こうした自治体の取り組みを真摯に取材し、共感を持ってプロジェクトへの応援を訴えている。多くが「日本の魅力」の保全に関わるものなので、「寄附」がどういうものなのか、臨場感たっぷりに実感できるのが特徴だ。もちろん、返礼品の紹介もしっかり掲載されているので、ぜひアクセスを。
【返礼品一例】
株式会社MLJ
東京都港区南麻布4-11-21 ラウンドクロス南麻布2階
http://fururi.jp/
TEL.03-5789-1277 (平日10:00~17:00)
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2024年10月25日 発行
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