2019年6月27日
2003年、高校在学中に執筆した「黒冷水」で第40回文藝賞を受賞。2015年には『スクラップ・アンド・ビルド』で芥川賞を受賞した気鋭の小説家、羽田圭介氏。知性あふれる発言に加え、その独創的なキャラクターも注目を浴び、各媒体でも活躍中だ。
この春から木曜日のパーソナリティを務めるTBSラジオ『ACTION』でも多才ぶりを発揮する羽田氏。今回は、ボーナス商戦まっさかりのタイミングということで、「モノ」や「買い物」に対する考えを中心に近況をうかがった。
|いま、ちょうどボーナスシーズンを迎えていますが、今までで一番大きな買い物は何ですか?
初めての大きな買い物は、23歳ぐらいの時に購入した東京郊外の中古マンションですかね。
|23歳で、ですか!
小説家デビューは高校在学中でしたが、1年半ほど会社勤めをしていますからね。当時、「会社員じゃないとローンなんて組めないんだからとりあえずマンションを買っておきなさい」と母に強く勧められまして(笑)。
|なるほど。いま大きな買い物をするなら?
普段はスーパーで魚にこだわる程度なので、ドンとお金を使うならバイクを買って、車も買い替えて…。でも、一気に買うと1000万円を越えてしまう計算になるので、少し厳しいですかね。
|モノを購入するにあたって、何かこだわりはありますか?
昔はローンを組んでまで大きな買い物をすることに抵抗がありましたが、最近は考えを改めています。たとえば欲しいモノに800万円かかるとしたら、所得税やら諸々を引かれる前の所得としては1000万円分くらい働かなければならないですよね。でも、先にお金を借りれば、機会損失の回避につながります。逆に言えば「時間を買うため先にローンを組む」という考え方もできるわけで、それならアリかも…と思うようになりました。現実にはまだそれほどローンを活用してはいないのですが、次に大きな買い物をする時には、手元に現金があったとしてもローンを組むと思います。残った資金は、他に回します。
|羽田さんはテレビ番組でも活躍されていますが、この春からTBSラジオの番組『ACTION』がスタートしました。木曜のパーソナリティですが、調子はいかがですか?
最初は大変でしたね。15時30分からの2時間番組なのですが、準備なども含めるとほぼ1日仕事で、時間配分が難しくて。やっと少しずつ慣れてきたところなんですよ。
|「やりたいことをやってみよう」というテーマですよね。羽田さんも何か挑戦しておられますか?
番組では作曲に挑戦しています。楽器を練習したことはあるのですが、曲づくりには到達できなくて。作曲は、「作曲しよう」と思わないとできないことなので、頑張らないと。
|お遊び的な企画ではなく、本気の勉強として?
はい、「楽曲提供」を目指すレベルで。向いていないことでも、体験してみないと分かりませんので、「始めてみる」ことは有意義だと思うんです。個人的にも、1年ほどダンスにトライしているのですが、「ジャズダンスは向いていないかも」と自覚し始めています。
|それは凄い。まさしく「ACTION」ですね。
先ほどのローンの話題にも通じますが、時間は有限であることをきちんと認識すれば、何ごとも「間に合う」ように行動できるのではないか…と。真剣に取り組みたいことほど、死から逆算して早めに始めるべきですね。
『ポルシェ太郎』
35歳。起業した太郎は年収同等のポルシェを購入。だが自慢の愛車で得体の知れないものを運ばされるはめに。向かうのは欲望か、死か?
堀江貴文氏も推薦する、芥川賞作家の超話題作。
著者:羽田圭介 発売日:2019年4月12日(4月10日搬入発売)
『ACTION』
TBSラジオ FM90.5+AM954
よりワクワクする明日がくるように。より楽しい日々が過ごせるように。
よりよい社会になるように。この番組は、パーソナリティ、ゲスト、スポンサー、リスナーたちが「やってみた/やってみたい」という様々な「ACTION」を持ち寄り、呼びかけ、連鎖していくプラットフォーム。なんでも受け身じゃつまらない!「やってみたい」を「やってみる」情報エンタテインメントプログラムです。
小説家 羽田圭介さん
1985年、東京都生まれ。
明治大学卒業。2003年、『黒冷水』で第40回文藝賞を受賞し、17歳でデビュー。2015年、『スクラップ・アンド・ビルド』で第153回芥川龍之介賞を受賞。著書に『不思議の国の男子』『走ル』『ミート・ザ・ビート』『御不浄バトル』『「ワタクシハ」』『隠し事』『メタモルフォシス』『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』『成功者K』『5時過ぎランチ』などがある。
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2024年10月25日 発行
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