2018年6月28日 PR
2016年、東京都美術館で開催された「生誕300年記念 若冲展」は、会期31日間で総入場者数が約44万6千人を記録したという。欧米人ほど親しんでいる印象はないかもしれないが、私たち日本人にもミュージアム好きが増えているのは、喜ばしいことと言えよう。
では、「ギャラリー」ならどうだろうか。美術館はともかく、ギャラリーと聞くと、少し身構えてしまったりするかもしれない。専門的な知識がないと話もできないのではないか、そもそも「一見さん」を相手にしてくれるのか。そんな先入観に囚われている方も少なくないはずだ。だが、実は私たちが創造するほどハードルは高くない。
京橋にある「加島美術」は、いわゆるビギナーも歓迎してくれるので安心だ。レンタルスペースや委託販売ではなく、作品を自社で保有し自社で販売するギャラリーで、ガラスケースなしで作品を鑑賞できることでも有名。ケース越しに覗き込む一般的なスタイルとは異なり、作品の魅力を直に感じ取ることができるこの空間は、美術ファンの間でも「迫力が違う」と評判だ。
特筆すべきは、扱うすべての作品に価格が明記されている点だ。これは、「誰でも同一の金額で販売する」という公平さの証。これだけでも私たちが想像する美術商の姿とは異なるのだが、プライスカードを見て回ると価格帯の幅の広さにも驚かされる。十分に手の届く範囲の作品も多く、いかに自分が固定観念に囚われていたかがよく分かる。
もうひとつ、自分の中の常識を覆されることがある。日本の古美術は「和の空間にしか適さない」と無意識に考えがちだが、同店ではコンクリートの壁に作品が直接飾られている。これが、実によく似合うのだ。また、取り扱い方はスタッフが細かく教えてくれるので、自宅のインテリアに美術品をセンス良く飾ることも夢ではない。と言うか、なぜ今まで検討しなかったのか、不思議な気持ちになるほど新鮮だ。
そんな同店では、年に2回、春と秋に「美祭 -BISAI-」という美術品展示販売会を開催している。日本画や書、洋画、現代美術など加島美術がセレクトした企画展で、近世から現代まで幅広い作家を一堂に鑑賞できる貴重な機会として年々認知度を高めている。また、これから訪ねるなら、「七夕入札会」もおすすめだ。勝海舟や山岡鉄舟、高橋泥舟や副島種臣などの幕末志士、そして夏目漱石ら文豪たちの筆蹟など、日本全国から集まった約250点の美術品の入札会で、カタログや下見会を通じて購入希望価格を入札できる。いわゆるオークションとは異なり、金額が競り上がっていく恐怖感がないので、入門者でも安心して参加できるのが特徴だ。
ギャラリーの運営、展示会や入札会の開催で、美術作品と気軽に出会う機会を提供してくれる加島美術。今回は、前述の「美祭」開催時に作成される豪華カタログセットを用意してくれたので、まずは応募を。
【Biz Life Style Pick up】
注目は勝海舟自筆の掛け軸だ。これほどビジネスパーソンに相応しいアートがあるだろうか。十分に「手の届く」価格も魅力。
株式会社 加島美術
東京都中央区京橋3-3-2 TEL.03-3276-0700
http://www.kashima-arts.co.jp/
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2024年10月25日 発行
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