2016年9月29日 PR
表紙でインタビューを掲載した「銀実会」理事長の新本桂司氏は、高級時計や宝飾品、鉄道模型などを扱う「天賞堂」の代表取締役を務める。創業から137年を経た店は、名実ともに「銀座の顔」のひとつ。都心のビジネスパーソンなら、晴海通りの白いビルに棲む「小さな天使」の像を、きっとご存じだろう。
同店の歴史は、銀座だけでなく、日本の商業史にも深く足跡を残している。明治15年に通信販売を始めたのも、ダイヤモンドやサファイヤなど高級宝石輸入販売を開始したのも、商品の保証制度を導入したのも天賞堂だ。顧客リストには、尾崎紅葉や夏目漱石を筆頭に文士や政財界人が名を連ね、「名店」の名をほしいままにしてきた。
その金看板を支えてきたのが、時計だ。これも日本初のオメガ製品の輸入を皮切りに、早々に高級インポートウォッチの総代理店としての名を確立した。大正8年には全国の時計輸入額の約7割を占めたというのだから、当時のセレブたちが足繁く通った理由も分かる。
時計販売の世界では、「売るだけでは満足できなくなる」ことが往々にしてある。機械式時計の名品を手がけ続けた天賞堂も、「自分で造りたい」という欲求が芽生える。そして2001年、オリジナルウォッチを発表。「時計屋が欲しくなる時計」「実際に使いやすく飽きのこない時計」「クラシック&エレガンスな時計」の3点にこだわり尽くした結果、愛好家たちから大反響を呼ぶことになったのだ。
では、いくつか眺めてみよう。フラッグシップモデルである「グランドコンプリケーション レギュラー」は、正式な天賞堂ブランドの第1弾として2001年に発売されたコレクションの最新作だ。同シリーズは、クロノグラフやミニッツリピーター、ムーンフェイスといった機械式時計の専売特許をクォーツで実現するという離れ業で知られ、これまで3度のリメイクが行われてきた。ルックスは機械式の持つ美観と重厚感そのままで、よほどの時計マニアでもない限り、これを見てクォーツだと看破できる人はいないのではないかと思わせる出来。ホワイト、ネイビー、ブラックの3種の文字盤、ステンレスブレスとマットクロコダイル革ストラップと、バリエーションの豊富さも楽しい。
「ヒストリカル クロノグラフ」は、天賞堂初の機械式クロノグラフだ。倉庫で1920年代のものと思われる部品などが発見されたことを契機に開発されたというコレクションの最新作。文字盤のデザインは、この時に見つかった懐中時計がほぼそのまま再現されているという。
左の写真をご覧いただきたい。これが「実は100年近く前のモデルがモチーフになっている」と聞けば、頭の奥にウズウズしている自分を感じるはずだ。ステンレスブレスとクロコダイル革ストラップが付属しているので、シーンに応じて着替えられる点も嬉しい。
銀座には、現在も実にディープな上質が息づいている。銀座には、現在も実にディープな上質が息づいている。銀座本店では、読者特典も用意してくれたので、ぜひ店頭へ。
天賞堂 銀座本店
東京都中央区銀座4-3-9 TEL.03-3562-0022
www.tenshodo.co.jp/
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2024年10月25日 発行
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