2024年5月30日
司会やコメンテーターのほか、歌手や声優としても大人気の俳優、ウエンツ瑛士さん。この夏は、7月5日からPARCO劇場の開幕予定の『オーランド』への出演が決定している。
原作は20世紀モダニズム文学の重鎮ヴァージニア・ウルフの代表作で、主演・宮沢りえさんと演出家・栗山民也さんの初顔合わせでも話題に。今回は、注目の舞台への意気込みを中心にお話を伺った。
|オファーを受けた時のお気持ちはいかがでしたか。
素直に嬉しかったです。宮沢りえさんをはじめ実力派揃いですし、しかも栗山民也さんが演出されるとのことで、これはぜひともご一緒したい作品だと思いました。
|栗山さん演出の作品は初めてですよね。
はい。僕の友人や役者仲間には、栗山さんの作品を経験している人が多いんです。皆さん「本当に勉強になった」「新しい段階に進める手応えがあった」と言っていて、とても羨ましく思っていました。もちろん、出演するだけで成長できるわけではありませんので、自分自身の努力も問われることになります。そんな怖さを感じつつも、自分のキャリアでも重要な位置を占める作品となるよう願っています。
|主演を務める宮沢りえさんの印象は?
舞台での共演は今回が初めてなのですが、ご出演の舞台は何本か拝見しました。りえさんが出てくると、客席の熱量が明らかに上がるんですよ。観客の多くが「この人を見に来たんだ」という雰囲気で、役者としてのパワーを肌で感じました。そんな方のお芝居に、稽古の段階から間近で接するわけですから、今からとても楽しみですね。
|一時期イギリスに留学されていましたが、意識の変化などはありましたか?
「無理に成長を目指すのではなく、今、ここにいる自分から湧き上がるエネルギーを大切しなさい」「もちろん将来も大事だけど、君は今を生きているんだよ」という考え方を教わりました。過去の経験の積み重ねとしてある「今の自分」を信じる重要性を学んだのですが、帰国後に周囲からの見る目が変わったように感じるのは留学の成果かなと思っています。
|今回の作品は地方の巡演も予定されていますが、公演先での過ごし方は?
共演の方々との交流を楽しみたいですね。お酒が入ると鎧が緩むので、芝居への姿勢などを学ばせていただく機会にもなりますし。特に本作は初対面の方が多いので、ぜひお話ししたいと思っています。
|お酒はお好きですか?
好きですね。料理に合わせてビールやワインを選ぶのも楽しいですが、最近は「お酒を介して昔に戻る」という感覚が分かるようになりました。旧友が集まるだけではよそよそしくても、飲み始めると一気に「あの頃」の距離感に帰れると言うか。そんな楽しみも味わえるようになりました。
|では、最後に今回の作品への意気込みを。
僕は、舞台が始まるまでは不安なタイプなのですが、今回は台本を読んで「これは面白い作品になるぞ」と確信しました。本だけでも引き付けられるのだから、演出やキャストの演技が重なれば、どこまで魅力的になるんだろう…と、今から楽しみなんです。これから全員で煮詰めていきますので、ぜひご期待いただきたいですね。
ウエンツ瑛士さん
1985年生まれ。東京都出身。4歳でモデルデビュー後、ドラマ、映画、CM、バラエティなど幅広く活躍。2018年には語学・演劇留学の為渡英。帰国後、2020年に日本での本格活動復帰し更なる活躍を魅せる。最近の主な出演作品は、ドラマ「直ちゃんは小学五年生」(TX/22年) や 、「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」(TBS/23年)、映画『湯道』(23年)、舞台『ブラッド・ブラザーズ』(22年)、『てなもんや三文オペラ』(22年)、『太平洋序曲』(23年)、『アンドレ・デジール 最後の作品』(23年)など。
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2024年10月25日 発行
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