2024年4月25日
オシャレでスタイリッシュ、コミカルで時にハードボイルド。舘ひろしさんと柴田恭兵さん、二人のバディが刑事ドラマのイメージを変革した人気テレビドラマ『あぶない刑事』がスタートしたのは1986年のこと。スペシャルドラマに加えて映画も7作品制作されているが、その最新作が公開されるという吉報が届いた。
実に8年ぶりとなる最新作は、ズバリ『帰ってきた あぶない刑事』。今回は映画の見どころと、代名詞でもあるダンディズムについて、ダンディー鷹山こと舘ひろしさんにお話を伺った。
|8年ぶりとなる新作、第一報を受けた時はどんなお気持ちでしたか。
前作が『さらば あぶない刑事』ということで最終作と思っていましたので、とても嬉しかったです。一度「さらば」と言っておきながら帰って来るのは、やはり少々照れ臭いんですけどね(笑)。でも、仕上がりを観たら「このタイトルで正解なんだな」と実感できました。
|「あぶ刑事」はいろいろな魅力に溢れていますが、今回の見どころはいかがですか。アクションシーンなど。
恭サマがスゴいですよ。我々の年齢で思い切り疾走する姿はひとつの見どころです。
|38年前のシリーズ開始の頃と比べて、柴田さんに対する印象は変わりましたか。
昔も今も憧れの存在です。最初こそ「何か変わったお芝居する人」と思いましたけど(笑)。でも、ある時、自分にはできないあの軽妙なお芝居に嫉妬している自分に気づいたんです。柴田恭兵という俳優への憧れを認めてからは、とても気分が楽になりました。
|今回の撮影では、特に意識されたことはありますか。
僕が「タカならこうするだろう」と台本にはない提案をしても、恭サマは納得すると快く受け入れてくれます。それは、彼と僕の中で互いへのリスペクトがあるからこそ成り立つ関係性だと思うんです。そんな心地よい空気の中で、ひとつひとつのシーンで「作品がどう面白くなるのか」を考えながら撮影に臨みました。
|舘さんと言えばダンディズムが思い浮かぶほど定着していますが、それはどういうものだと思いますか。
無駄なことを一生懸命やる、どうでもいいことに真剣に生きる。そんな姿勢が原点じゃないかなと思います。
|カッコいいですね!
鷹山敏樹には鷹山敏樹の生き方がありますが、僕の理想も投影されているのでしょうね。たとえば女性を背後から抱きしめる場合、タカなら手にしたコートを床に落としますよね。普通はしない行為ですが、「自分の世界にこだわり尽くす」ことが重要だと思います。これと決めたら銃もバイクも頑なに変えない、とか。
|リアルで実践するのは難しいからこそ、よりダンディーに見えるのでしょうか。
そうそう、難しいんです(笑)。誰でも簡単にダンディーになれると、きっとダンディーに見えなくなりますよ。
|またタカ&ユージに会えるのが楽しみです。では、最後に本誌読者へのメッセージを。
今回は、監督をはじめ長くご一緒してきたスタッフが、若い才能へとバトンタッチした作品です。映像的にも演出的にも、これまでとはまた違うテイストが味わえますので、ぜひ劇場でご覧ください。
舘 ひろしさん
1976年、映画「暴力教室」で俳優デビューし、86年に放送が始まった刑事ドラマ「あぶない刑事」では舘が演じるタカと柴田恭兵演じるユージのコンビで大ブレイク。「終わった人」では第42回モントリオール世界映画祭最優秀男優賞を受賞。近年の主な出演作に「ヤクザと家族 The Family」、「ゴールデンカムイ」など。
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2024年10月25日 発行
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