2017年5月25日 PR
昨年、100周年を迎えたドイツの誇り、BMW。長らく自動車産業の頂点に君臨し続けているが、エンジン&足回り性能はもちろん、世界の自動車業界の最先端をゆくセーフティ機構や環境性能を含めたパッケージバランスの素晴らしさは、もはや他の追随を許さないレベルに達したという印象だ。
ほとんど「高級車の模範」とさえ感じる圧倒的な気品、重厚感、上質感。最高峰のドイツ車としてのオーラを全身から発散しているが、その割には「白い手袋でうやうやしくドアを開けてくれる専属の運転手」というイメージとは無縁だったりする。
ここが、他の高級車ブランドと一線を画す部分だ。BMWは生粋のドライバーズカーなのだ。
上の写真は、1956年にデビューした名車「507」だ。あのエルヴィス・プレスリーの愛車としても有名な世界屈指のロードスターだが、発売された最高速度は時速200キロと発表され、その「スピードの快楽」を味わえる「507」は世の憧れの車だった。
その後、1970年代にBMWは黄金期を迎え、その時代を築くこととなるのがスポーツセダンである。1966年に発表された「02シリーズ」は、成熟の一途を辿った当時の自動車産業の隆盛を象徴する名シリーズへと成長する。中でも「2002」は、ツーリングカー選手権などレースシーンを大いに賑わせつつ、世界で初めてターボエンジン搭載モデルの量産化にも成功。市販車の走りをも別の次元へと引き上げた名車中の名車として、日本でも「マルニ」の愛称で親しまれたので、オールドファンならきっとご記憶だろう。
マルニとほぼ同時期に登場した「BMW3.0CS」も、忘れじの名車だ。見た瞬間に惹きつけられるあの独特のスタイリングに加え、レース仕様車の「3.0CSL」が欧州の各選手権を総ナメにした通り、走行性能も文字通り世界トップクラス。エルヴィスを虜にした走りの魅力は、こうして見事に花開いたのだ。
大半の自動車メーカーは低迷期や混乱期を経験しているが、業績の浮沈に関わらず「究極のドライビングマシン」の追求姿勢を一切崩していないのは、BMWの歴史でも大きな特筆点と言える。スポーツクーペであろうがプレミアムセダンであろうが、「走り」こそがBMWの支柱であり続けたわけだ。もちろん現在でも健在で、前記2車種の系譜も2シリーズや3シリーズへと引き継がれている。
近年は、「駆けぬける歓び」という理念を掲げるBMW。それは、単なる宣伝用のスローガンではなく、100年越しのスピリット。そこで今回は、BMWのフラッグシップ「BMW7シリーズ」をはじめ、いま「買い時」と言える本紙推薦車種を集めてみた。BMWらしからぬお求めやすいモデルもあるので、ぜひご参考に。
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2024年10月25日 発行
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