2023年12月14日
シリアスな社会派作品からコメディまで多様なジャンルの映画・ドラマで自在にキャラクターを演じ分け、CMやドキュメンタリー番組のほか洋画の吹き替えやゲーム・アニメにまで活動舞台を広げる玉木宏さん。俳優としていよいよ充実の時を迎えているが、年明け早々には彼のフィルモグラフィに重要作のひとつとして書き加えられそうな出演作が控えている。
1月19日に公開予定の『ゴールデンカムイ』は、シリーズ累計で2500万部を突破するベストセラー漫画の映画化作品。その壮大なスケールから実写化は困難とされていただけに、期待感もひとしおだ。今回は、今月のテーマ「贅の極み」にまつわる話題とともに、この注目作品の見どころなどについてうかがった。
|膨大なファンを抱える作品の映像化、出演オファーが舞い込んだ時のお気持ちは?
私自身、原作の大ファンなんです。オファーがあったということは、ロケ地の選定やVFXのクオリティなど実写化への課題がクリアされたことを意味しますので、個人的にも嬉しくて。ふたつ返事でお引き受けしました。
|多彩な人物が登場する中でも、玉木さんの役柄は人気の高い鶴見中尉です。
鶴見中尉は私も大好きなキャラクターなので、任せていただけたことは嬉しかったですね。とにかく攻撃的な人物ということで、俳優として新たなチャレンジに臨める点も魅力でした。演じるにあたっては準備が大変でしたが、撮影は刺激的で楽しかったです。久保茂昭監督は作品に対するリスペクトが強く、原作に忠実にしたいと仰っていたので、私も所作や表情のひとつひとつに想いを込めながら演じました。
|演じるにあたり、何か難しい部分などはありましたか。
とにかくギアを上げないと演じ切れないキャラで(笑)。だからと言ってデフォルメし過ぎるとリアリティが薄れて怖さを表現できなくなりますから、ちょうどいい塩梅を探すのが大変でした。印象的だったのは、メイクのクオリティです。それはもう、現場で見ても怖いくらいにリアルで。映像ではさらに迫力が増していますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。
|試写をご覧になった感想はいかがでしたか。
VFXも含めて完成度が高く、純粋に面白い映画でした。決して短くない作品なのですが、1分1秒たりとも飽きさせないという気迫が伝わってくるんです。自分が現場にいなかった場面などは、もうグイグイ引き込まれて。説得力があるシーンがここまで積み重なると、映画として贅沢な作品に仕上がるんだなあ…と改めて感動しました。
|素晴らしい映像を堪能する時間は、日常の中ではかけがえのない贅沢ですよね。ほかにそんな時間をお持ちですか。
撮影が終わった時などは、自分にご褒美をあげます。主に旅行や食事ですが、今回は家族で北海道に滞在したのですが、子どもが風邪をひいてしまったので、部屋の中にいました(笑)。
|旅行がお好きなのですね。
ええ。子どもがまだ小さいので、無理せず楽しめる場所を探して出かけています。でも、今は家族と過ごす時間が何よりの贅沢なのかもしれません。抱っこできる時期は短いですし、日々成長していきますから、その日の我が子はまさにその日にしか見られないわけですし。そんな時間を噛み締めています。
|幸せが伝わってきます。では、最後に読者へのメッセージをお聞かせください。
原作ファンの方にもご納得いただける作品に仕上がったと思います。金塊探しのロマン、手に汗握るアクション、そしてアイヌ文化。さまざまな要素が詰まったエンターテインメント作品なので、逆に原作を読んでいない方も存分にお楽しみいただけるはずです。映像も素晴らしいので、ぜひ映画館の大スクリーンでご覧ください。
玉木 宏 さん
1980年1月14日生まれ、愛知県出身。1998年にドラマ「せつない」(テレビ朝日系)で俳優デビュー。映画「ウォーターボーイズ」(2001)で注目を浴び、ドラマ「のだめカンタービレ」(2006、フジテレビ系)で大ブレイク。その後も数々の映画、ドラマ、舞台で俳優として幅広い役を演じている。また、テレビのナビゲーター、ナレーション、カメラマンとしても活動し、最近ではミュージックビデオの監督も務めるなど、活動の幅を広げている。2024年1月12日(金)20時スタートのドラマ8「ジャンヌの裁き」(テレ東系)では主演を務める。
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2024年10月25日 発行
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