2023年11月27日 PR
ゴルフファンの方であれば、シューズに『BOA』というロゴが入ったダイヤルを見たことがおありだろう。これは、米国のBOAテクノロジー社が開発した『BOAフィットシステム』が採用されていることを表す。では、そのBOAが何を示しているのかについては、ご存じだろうか。
BOAテクノロジー社を創業したゲイリー・ハンマースラグ氏は、それ以前はカリフォルニア州で医療機器の会社を経営していた。会社を売却してコロラド州へと移り住んだ際、頻繁にスノーボードを楽しんでいたが、その時に「靴紐を結ぶのが面倒だ」と感じるようになった。これを解消するために、前職で培ったカテーテルの技術を使ってブーツを締めることを考案。シューレースの代わりにワイヤーレースを使い、それをダイヤルで締めることを思いついたのだ。
その後、数多くの試作品とテストを重ね、楽に着脱できる上に正確なフィット感を得られる仕組みが完成。優れた機能性にK2やVANSといったスノーボード関連メーカーがブランドパートナーに名乗りを上げ、2001年に初めてBOA搭載スノーボードブーツが発売された。
当初は簡単に脱ぎ履きができる利便性が注目されたが、BOAの目指すところはさらなる高みにあった。アスリートのパフォーマンスを支えるフィットソリューションへと進化するべく研究を重ね、精密なフィットでシューズの性能を引き出し、人間の限界を押し上げることが同社のミッションとなったのだ。パートナーとなるメーカーとは商品ごとに協業体制を取り、スノーボードだけでなくさまざまなスポーツ分野に向けたソリューションを開発。ご存じゴルフシューズからランニングやサイクリング、登山用まで裾野は大きく拡大し、現在はかのツール・ド・フランスで出場アスリートの約8割がBOA搭載シューズを履くにまで至っている。
シューズに求められる理想のパフォーマンスは各競技で異なるが、すべて同時に実現できているのはBOAテクノロジー本社併設の自社研究施設「パフォーマンスフィットラボ」の存在が大きい。生体力学的観点からさまざまな運動を解析し、その結果をもとに300社以上にものぼるというパートナー企業とともに「最高のギア」を生むというプロセスは、時を重ねるほどに熟練度を増している。
その最新の成果が、先ごろK2とサロモン、フィッシャー、アトミックの4ブランドから発売となったBOA搭載のスキーブーツだ。ほかの競技用に比べて実現が遅れたのは、スキーブーツはかかる負荷が極端に大きいためだ。長く「BOAの搭載は不可能」とされてきたが、執念の研究開発により、長く念願だった商品化に成功したわけだ。
スノボ用の2倍以上の強度を持つ新開発のステンレス製ワイヤーを贅沢に採用し、0.25ミリずつの調整が可能に。踵を包み込むホールド感や、高速ターン時の信頼性も十分な域に達した。今年1月のアーリーローンチから瞬く間に評判が広がり、スキー場のガイドたちはすでに使用を開始。実は、スキーブーツは60年ほど前に現在の形が完成している商品なのだが、今回のBOA搭載ブーツは長く途絶えていた革新をもたらしたと専門誌は評価する。
アスリート級の酷使にも耐え、万一の際もライフタイム保証制度で修理キットが無償提供されるので安心。人気再燃のスキーを再開する際は板選びが楽しくも悩ましいものだが、ブーツは前記4メーカーから選べばよいので簡単だ。
BOA TECHNOLOGY JAPAN 株式会社
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2024年10月25日 発行
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