2023年10月26日
人気子役として数々の作品に出演し、当時からその演技力を高く評価されてきた神木隆之介さん。年齢を重ねるにつれ活動舞台を広げ、現在ではテレビドラマや映画作品からCMやナレーション、さらには声優業までこなすマルチぶり。押しも押されぬ実力派俳優の一人として、さらなる成長を続けている。
そんな神木さんの最新主演作が、この11月3日(金)に公開予定の『ゴジラ-1.0(マイナスワン)』だ。今やクールジャパンの代表格でもあるゴジラの70周年記念作品であり、日本で製作された実写版ゴジラ映画としても30作目という節目に当たる本作は、国内だけでなく海外のファンの間でも注目の的。すでに公開中の予告編では、荒れ狂うゴジラの破壊力がリアルに表現された圧巻の映像が大きな反響を呼んでいる。その中で、ゴジラ襲来の舞台のひとつと化してしまうのが、東京・銀座。ということで、今月号のテーマでもあるこの街の話題とともに、本作の見どころなどをうかがった。
|まず、大作IPの記念碑的な作品の主演としてオファーを受けた時の率直な気持ちを教えてください。
声をかけていただけたのは光栄で嬉しかったのですが、一方では重圧も感じました。ただ、プレッシャーを今の自分がどこまで背負うことができるのか試したい気持ちもあって、お引き受けすることにしました。
|撮影や役づくりについてはいかがでしたか。
実は、戦争に関わる役を演じるのは初めてで、大いに悩みました。映画はフィクションですが設定的には史実ですし、劇中では傷を負った人々もいます。その痛みを本当に理解できるのかどうか疑問だったので、自分自身を精神的に追い込みつつ、敷島浩一という人物を俯瞰的に見る目も意識して、両方の視点から役づくりに臨みました。正直、難しかったですね。
|今回は「生きる」という言葉がキーワードですよね。
そうですね。争いごとは絶えませんが、どんな立場や考え方でも、その根本には動物的な本能として誰もが抱える「生きたい」という欲求があるのだと思います。今回の映画で描かれている絶望に立ち向かう人々の物語が、日々の中で迷いが生じている方の心にも響き、再び希望を見出すお手伝いになればと願っています。世界中で上映されるので、一人でも多くの方にご覧いただきたいですね。
|タイトルのマイナスワンが象徴していますが、戦争によって「無(ゼロ)」になった日本が、復興後のゴジラ襲来で今度は「負(マイナス)」に陥る姿が描かれていますね。
マイナスワンの捉え方は人それぞれになりますが、再起した後の破壊で心まで折られてしまうような状況ですからね。特に銀座が襲われるシーンはかなり衝撃的で、登場人物たちの絶望感が伝わると思います。
|今月号の本誌はまさにその銀座がテーマなのですが、個人的な印象はいかがですか。
やはり「大人の街」ですよね。個人的には「経験を積んだ人」や「マナーを心得ている人」が集まるイメージがあります。
|行きつけの場所などはありますか。
歌舞伎役者の友人とよく出かけるのですが、やはり品格という言葉が似合う街ですからね。その魅力を堪能できるのは、自分自身がもう少し成長してからかな、と思っています。
|では、ビズスタ読者にメッセージをいただけますか。
「生きて、抗え。」というキーワードには強い想いが込められていますが、その前に、まずはゴジラ映画という一大エンタメをアトラクション感覚で楽しんでいただければと思います。また、昔の銀座をご存じの方なら、監督をはじめスタッフのこだわりをお感じいただけるはずです。映像も音響も素晴らしい作品ですので、ぜひ劇場に足をお運びいただければ嬉しいですね。
神木 隆之介 さん
1993年5月19日生まれ、埼玉県出身。 2歳で芸能界デビューを果たし、2005年には映画『妖怪大戦争』で主演を務め、『第29回 日本アカデミー賞』新人俳優賞を受賞。近年はドラマ「神木隆之介の撮休」(22)、「妻、小学生になる。」(22)、映画「GHOSTBOOK おばけずかん」(22)、「Dr.コトー診療所」(22)「大名倒産」(23)など話題作に多く出演。アニメ映画「すずめの戸締り」(22)では声優として出演するなど、活躍の場を広げている。2023年前期に放送された連続テレビ小説「らんまん」(23)でも主演を務め話題を集めた。
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2024年10月25日 発行
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