2023年8月24日
来月でメジャーデビュー25周年を迎えるロックバンド・ポルノグラフィティに、新しいニュースが続々と届いている。来年1月から実に5年ぶりとなるアリーナツアーの開催が決定しているが、それに先駆けて、この8月23日にはボーカリストの岡野昭仁さんが自身初のソロアルバムとなる『Walkin’ with a song』をリリース。2020年から続くソロプロジェクト「歌を抱えて、歩いていく」の集大成として、早速大きな反響を集めている。
バンド活動に加え、一人のアーティストとしても充実の時を迎える岡野さん。今回は、アルバム制作の舞台裏などをうかがった。
|ソロプロジェクトでは、多様なアーティストから楽曲提供を受けておられますね。まずは、彼らと一緒に音楽探訪の旅を始めることになったきっかけを教えてください。
音楽を愛していることはもちろんですが、同時に歌うこと自体を愛していますので、そこだけにフォーカスしてみようかなと考えたんです。最初はソロ活動であることをあまり意識せずに楽曲制作を楽しんでいたのですが、曲が完成し始めた頃から正式にソロプロジェクトとしてスタートしました。
|バンド活動とソロプロジェクトでは姿勢などに違いはありますか。
ポルノグラフィティでは、過去の自分たちを超えるものを目指してさまざまなチャレンジを重ねてきました。ソロプロジェクトでは、バンドで背負ってきたものをいったん置いて、とにかく楽しんで歌うことに集中しているんです。「よい曲を歌いたい」という自然な欲求のもと、自分やスタッフのアンテナがキャッチしたアーティストとのコラボを楽しんでいたら1枚のアルバムが完成した…という感じですね。
|ということは、楽曲制作そのものについては、特定のコンセプトはなかったわけですね。
はい。特に決めごとを作らず、自由な姿勢で制作しました。でも、その分、楽曲の提供をお願いしたアーティストの方々は大変だったでしょうね。「あなたが思う岡野昭仁を上手く曲にしてください」とオーダーしましたので(笑)。
|コラボ相手は多士済々ですが、ひとりのボーカリストとしての手応えはいかがですか。
全曲に思い入れがある作品になりました。苦労した曲があれば、中には予想を超える仕上がりになった曲もありますし。テンポチェンジやラップなどを盛り込んだ曲では、自分がきちんと表現できているのかどうか、何度も確認しながら歌いました。
|歌と真摯に向き合っておられることが伝わってきますが、岡野さんにとって音楽とは。
コロナ禍では、エンターテイメントはよく「衣食住の次」と言われましたよね。正直、自分自身もそう感じていたのですが、たまたま医療従事者の方にお話をうかがう機会がありまして。その方は「病院が大混乱の中、短い休憩しか取れない時には、音楽で安らいでいました」と仰ったんです。そんな言葉を聞いて、改めて「音楽の意味」を考えました。人の心に栄養を届けることができる仕事に携わっていること、こうして歌を歌えることのありがたさを噛み締めながら、音楽活動に取り組んでいます。
|岡野さんご自身は、日常で音楽を楽しんでいますか。
もちろんです。ただ、職業にしたことで、純粋な趣味という感覚では聴けなくなった部分もありますね。でも、歌が本当に好きなんです。メロディを辿るたびに、自分自身を表現できる喜びを実感しています。
|来年はポルノグラフィティとしてツアーが始まりますね。では、ビズスタ読者にメッセージを。
25周年の集大成となる今回のツアーでは、ここまで応援してくださったファンの皆さんが誇らしい気分になれるようなステージをお見せできればと思っています。ありきたりな言葉になりますが、みんなに恩返ししたい気持ちでいっぱいです。ぜひ期待してください!。
岡野 昭仁 さん
1999年ポルノグラフィティのボーカルとして「アポロ」でメジャーデビュー。2000年7月のシングル「ミュージック・アワー」がポカリスエットCMソングに起用され大ヒットを記録し、続く「サウダージ」は初のミリオンセールスとなり、その後も「アゲハ蝶」「メリッサ」「ハネウマライダー」「オー!リバル」などヒット曲を連発する。2020年から様々なジャンルのアーティストと一緒に音楽を探訪する「歌を抱えて、歩いていく」プロジェクトを始動し、8月23日にソロプロジェクト初となるアルバム「Walkin‘ with a song」をリリース。ポルノグラフィティとしても、9月でメジャーデビュー25周年イヤーに突入し、来年1月より、全国10か所16公演を廻る全国ツアー「19thライヴサーキット“PG wasn’t built in a day”」の開催が決定している。
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2024年10月25日 発行
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