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物流倉庫の概念を劇的に変えたESRの「ヒューマンセントリックデザイン」の力とは?同社代表スチュアート・ギブソン氏にインタビュー!

物流倉庫の概念を劇的に変えたESRの「ヒューマンセントリックデザイン」の力とは?同社代表スチュアート・ギブソン氏にインタビュー!

2023年4月3日 PR

2006年に日本で創設されたレッドウッド・グループに端を発するESRは、物流不動産・データセンターの開発を中心に事業を展開するグローバル企業だ。グループは香港で上場し、アジア太平洋地域と欧米でファンドとREITの運用、幅広い資産クラスの施設開発・運営を行い、多角的な投資機会と付加価値の高いソリューションを提供。

現在では上場企業として世界で第3位の資産運用残高を誇る不動産アセットマネジメント会社へと成長を遂げている。今回紹介する4月開業予定の「ESR東扇島ディストリビューションセンター(以下、DC)」を含め、日本では関東・中部・関西・九州をターゲットに現在30の物流施設が稼働し、複数のプロジェクトが建設中だ。

ESR東扇島DC
ESR東扇島ディストリビューションセンター

同社の物流施設は、徹底したワーカーファースト思想が貫かれていることでも知られる。働く女性を支援する各種設備やサービスはもちろん、従業員用の休憩所ひとつを取っても驚異の充実度。

今回は、開業間近のESR東扇島DCを訪ね、ESRグループの共同創設者・共同CEOであり日本法人ESR株式会社の代表取締役を務めるスチュアート・ギブソン氏にヒューマンセントリック(人を中心に考えるビジネス戦略)の成功例とも言うべき施設づくりとその思いなどについてうかがった。

|ESRは、日本で設立した2社目の企業とか。まずは今日までの経緯を簡単にお聞かせください。

私はもともと物流不動産開発のグローバル企業の日本オフィス開設にあたり日本代表として2000年に来日し、2003年に独立して最初の会社を設立しました。この会社を2006年に売却して新たに設立したレッドウッドが、2016年の経営統合でESRへと発展したのです。

香港証券取引所への上場は2019年で、アジア太平洋地域の物流施設・データセンターに特化して事業を展開する中で2022年1月にARAアセットマネジメント社と合併し、これを機に商業用不動産やインフラなどアセットクラスの幅を広げて拠点も欧米諸国に拡大しました。昨年6月末時点のグループ全体の運用資産残高は1490億米ドル、日本は323億米ドル(約3兆7000億円)となっています。

|ESRのワーカーファーストなアメニティ施設は、2016年に開業した大阪・レッドウッド南港DC内に設けられたのが最初とか。そのきっかけや当時の思いをお聞かせください。

来日した頃は「賃料はいくらですか」がテナント企業様の最初の質問でしたが、近年ではまず「人が集まる場所ですか」と聞かれるほど、物流業界の人材不足は本当にシリアスな問題と化しています。

世間一般の倉庫のイメージは「無機質な巨大なコンクリートの箱」で、労働環境も良いとは言えませんでした。そこで、私はまずそのマイナスイメージを払拭したいと思ったのです。「誇りを持てる場所」「ここで働きたいと感じる場所」に変えることできればきっと労働力不足という社会問題の解決の一助になると考えました。

また、私には小学3年生になる双子の息子がおりますが、仕事を持つ妻が産休後、できるだけ早く復帰したかった時に保育園探しに苦労した経験から、子育て世代の女性の力を活かしながら彼女たちのキャリア支援にもつながる託児所を物流施設内に作ろうと考えました。

弊社の託児所では手作りの給食やおやつ、おむつなど手厚いサービスを無料で提供するほか、バイリンガル教育も行っています。長期休暇には小学生を対象に英語が学べる学童スクールも無料で開校し、施設で働いてくださる保護者様に大変喜んでいただいております。

アメニティ施設を備えた最初の物流施設は、2016年に開業したレッドウッド南港DCでした。弊社だけでなく業界としても初の試みで、完成した時はとても衝撃的だったようです。以来、私たちは一貫してヒューマンセントリックデザイン、即ち「ここで働く人々を一番大切にする」というワーカーファーストの哲学を貫いてきました。

私たちが掲げるヒューマンセントリックデザインは、新しい施設を作ることに、より高みを目指し進化しています。ESR東扇島DCでは、ラウンジ内にバーカウンターやプライベートダイニング、ボーリングレーンまで備えました。ショップ、託児所はもちろん、フィットネスジム、コインランドリーや最高の景色を一望できバーベキュー設備も備えた広いスカイデッキにもこだわりが詰まっています。アメニティ施設はすべてワーカーの皆様とテナント企業様にご利用いただけます。

大型物件にはラウンジやショップ、託児所などを標準装備し、ワーカーの生の声も反映して、継続的に進化させてきました。新たなアイデア出しやファブリック選びなども、私自身も参加して情熱を注いでいます。最近では競合他社の皆さんも続々と追従しておられますが、これは私たちの方針が正しかった証であるだけでなく、物流業界の労働環境の底上げ、ひいては日本の社会全体にも貢献できていると考えると大変嬉しく思います。

|ESGについても、日本で注目される以前から積極的に取り組んでおられますね。

長期にわたり企業が存続する上で、もはやESG経営は必須です。環境・人・ガバナンスと要素は多岐にわたりますが、たとえば環境面については、私たちの施設は規模が大きく、開発段階から膨大な建設資材や電力を必要としますので、建物環境や省エネ認証は最高レベルを基準に置いた環境配慮の計画に従って開発に取り組んでいます。

また、昨年には国連の責任投資原則の署名機関となり、ESGへの取り組みもグループ全体で強化しています。太陽光パネルは業界でもいち早く、日本では2013年からすべての物流施設の屋根に設置してきました。現在は自家消費型に順次切り替えており、昨年からは環境付加価値を取引できるグリーンエネルギー証書の発行システムも稼働させています。

|引き続き日本で物流施設・データセンターの開発・運営を進めていく上で、新たな構想などはありますか。

一昨年よりデータセンター事業にも参入していますが、データセンターは物流施設以上に多くの電力を必要とするため、今後は物流施設の太陽光発電で蓄えたエネルギーをデータセンターに供給するといった100%オフグリッドな電力を供給できるモデルづくりを進めています。

また、ここ東扇島は設計段階から配送用ドローンの実用化を想定して専用の離発着場も計画するなど、グローバルな視点で先の時代を見据えて「次は何が求められるか」を常に考えながら準備しています。

|では、ビズスタ読者のビジネスパーソンにメッセージを。

「リスクを取ることを恐れずに、直観に従ってチャレンジを」

人には、いわゆるシックスセンスが備わっていると信じています。何かに挑戦する時はリサーチが重要ですし、科学的な根拠も必要ですが、私の場合は第六感を大切にしています。会社員として物流不動産のビジネス経験を積んでいた頃はお金もありませんでしたが、それでも起業のチャンスを模索したものです。

人間、トライして失敗するよりも、チャレンジしなかったことへの後悔の方が大きいのではないでしょうか。どんな立場にいても、時にはリスクを取ってでも自分の直感に従うことが、成功への道を切り拓く鍵だと確信しています。

スチュアート・ギブソン氏

ESR株式会社 代表取締役
ESR共同創設者・共同CEO

スコットランド出身。2000年に来日、2006年にESRの前身となるレッドウッド・グループを創設し、2016年より現職。ESRでは全体の運営および事業開発を統括。アジアでの不動産開発および不動産投資経験は25年以上にも及ぶ。

ワーカーファーストを極めた川崎市の最新DC事例

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4月1日に開業する神奈川県川崎市の「ESR東扇島ディストリビューションセンター(DC)」は、物流施設の建物としては国内最高層にあたる9階建て・延床面積は国内最大級の約35万・を誇るマルチテナント型物流施設だ。

地域のランドスケープとしての美観を意識し、壁面のロゴやテラスのオブジェは飛行機内や対岸からの視認性まで計算。壁面緑化や照明演出にもこだわりを発揮し、オフィス空間を思わせるカーテンウォール(ガラスの壁)など同社でも初となる試みも積極的に採り入れながら、「現時点では最高レベル」とギブソンCEOもサムアップする充実のDCに仕上げられた。

高級ホテルと見紛うレベルのスタッフ用ラウンジは3か所に確保し、緑化された敷地内にはピクニックエリアまで用意したというから、改めて驚く。従業員のモチベーションが上がらないはずがないと確信できる。業績的にも快進撃を続けるESRが誇るワーカーファーストな「ヒューマンセントリックデザイン」の最新事例だ。

Biz Life Style Pick up
顧客、ワーカーに加えて地域の人々にも届けられる、ESRのヒューマンセントリック思想

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兵庫県尼崎市の「ESR尼崎DC」は、アジアでも最大規模という38.8万・もの延床面積を誇る。設計の革新性と物流施設が果たす社会・インフラとしての意義が極めて高く評価されており、2020年には不動産業界のオスカーとも言われる「MIPIMアジアアワード」も受賞している。

開発地の自然・歴史・文化を継承する取り組みも
  • 金沢の森
  • 保存・修繕したガントリークレーン
  • 津堂遺跡の展示スペース
  • ESR久喜DC
  • ESR市川DCにはボルダリングウォールを設置
  • 業界初の取り組みだったレッドウッド南DCのラウンジ

横浜市金沢区の「ESR横浜幸浦DC1・2」では、ガントリークレーンと既存の森の保存・再生への取り組みもテーマとなっている。また、津堂遺跡内に建てられた大阪府藤井寺市の「レッドウッド藤井寺DC」(上写真・右)には、建設前の発掘調査で出土した土器を展示するスペースを設けるなど、ESR全体として地域社会との共存を重視し、環境改善や文化の継承にも力を入れている。

>>ESR公式HPはこちらから

ESR株式会社
東京都港区虎ノ門4-1-17 神谷町プライムプレイス3階
TEL.03-4578-7121(代表)
E-mail. lease.JP@esr.com

ESR東扇島ディストリビューションセンター
●所在地/神奈川県川崎市川崎区東扇島21
●敷地面積/77,725㎡
●延床面摂/349,639㎡
●景小賃貸区画/約4,890㎡(入居希望者の内覧申込は随時受付中)
●罹造/免霙構造・地上9階建て

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