2022年8月25日
シンガーソングライターという印象が強い方、ドラマや映画などの映像作品に思い入れを持つ方、そして舞台を支配する生の演技力に魅せられた方。その多彩な横顔から幅広い年齢層から支持を集める小池徹平さんは、この秋に注目の舞台を控えている。
この10月1日、ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』が3度目の上演の幕を開ける。2016年の初演、2019年の再演とも全公演ソールドアウトの人気を呼んだ超話題作に三たび主演する意気込みやいかに。今月のテーマ「学び」の話題を交えながらお話をお聞きした。
|いよいよ待望の再々演ということで、いまのご心境をお聞かせください。
とにかく過去2回を超えるクオリティに仕上げたいという想いでいっぱいですね。チャーリー・プライス役は今回で3度目ですので自分の中に染み付いていますが、こうして続けていくと決めた限りは、やはり成長した姿をお見せしなければなりませんので。
|今回のローラ役は、高校の同級生でもある城田優さんが務められますね。
はい、気心が知れているので何でも言い合うようにしています。ローラは美しく煌びやかなオーラをまとう存在で、演技力、歌唱力、ダンススキルのすべてが問われますが、その意味でも城田は頼もしい存在です。
|上演を重ねる中で、何か個人的に感じるところはありますか?
たとえば、劇中に「相手のことも自分のことも受け容れることができれば世界が変わる」という主旨の台詞があるのですが、自分の殻の中で窮屈に生きるのではなくオープンな心を持ちなさいというメッセージは、今の時代にこそ響くのではないかと思います。また、男女の二択に収まらない多様性の表現も内包していますので、とても勉強になります。
|何かを表現するお仕事は、作品を通して学べることも多そうですね。
そうなんですよ。音楽にも映像にも舞台にも、それぞれに素晴らしい表現力をお持ちの方がたくさんおられますからね。周囲の方々から常に学びつつ、「自分はプロとして胸を張れる仕事をしているのか」という自問自答を繰り返しながら、目の前の仕事にがむしゃらに取り組んでいます。
|『キンキーブーツ』の初演での演技は、菊田一夫演劇賞の受賞理由のひとつになるなど、非常に高い評価を集めましたね。
今まで歩んできた道のりは間違っていなかったんだと実感できて、本当に嬉しく思いました。また、「時にはこうして振り返ることも大切なんだ」と学んだ瞬間ともなりました。
|プライベートでの学びはいかがですか?
釣りが趣味なのですが、自粛期間を機に魚の料理法を勉強しました。独学ですが、美味しいと食べてくれる家族の表情を見て、「その気になればできるんだなあ」と噛み締めています(笑)。
|では最後に、今回の舞台の見どころを。
劇場ならではの解放感に加えて、楽曲の作詞作曲はあのシンディ・ローパーさんということで、音楽ファンの方にもおすすめです。ハッピーな気分を味わえるミュージカル作品ですので、ぜひ足をお運びください!
東京公演
2022年10月 1 日(土)~11月 3 日(木・祝) 東急シアターオーブ
大阪公演
2022年11月10日(木)~11月20日(日) オリックス劇場
脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン 音楽・作詞:シンディ・ローパー
演出・振付:ジェリー・ミッチェル 日本版演出協力/上演台本:岸谷五朗
訳詞:森 雪之丞
出演:小池徹平、城田 優、ソニン、玉置成実、勝矢、ひのあらた 他
Instagram・twitter / @kinkybootsjp
小池 徹平さん
1986年、大阪府生まれ。2001年に「JUNON スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞。
その後、ウエンツ瑛士と共に音楽ユニット「WaT」を結成し、2016年まで活動。
音楽活動はもちろん、ドラマ・映画と幅広く活躍する。
2013年に宮本亜門演出の舞台『メリリー・ウィー・ロール・アロング~それでも僕らは前へ進む~』でミュージカル初出演。
その後、『1789-バスティーユの恋人たち-』『キンキーブーツ』(共に2016年初演)で菊田一夫演劇賞を受賞。
ミュージカル俳優としての地位を確立する。
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2024年10月25日 発行
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