2017年1月26日 PR
常に革新を繰り返す自動車業界だが、ただ闇雲にあらゆる要素の高性能化を図ってきたわけではなく、時代ごとにさまざまなトレンドが発生してきた。ある時はデザインを競い、ある時は内装の豪華さで張り合い、最高速度で抜きつ抜かれつする各社。最近なら、「地球に優しい」環境性能が分かりやすいだろう。
では、いま現在の土俵はどこにあるのかと言えば、それは「安全性能」ということになるのだろう。人や障害物を検知すると、衝突を未然に防ぐために作動する自動ブレーキ機能などは、その代表例だ。これまでは、エアバッグや車体の剛性の向上などで技術を磨いてきたが、いまやドライバーや同乗者だけでなく、周囲の人々の安全確保まで問われることになったわけだ。
市場の動向、時代の気分を捉えて自社商品に反映するのは、当然と言えば当然のこと。だが、世の中にはそうした潮流に目もくれず、設立の日から今日まで、愚直に「信ずる道」を突き進んできたメーカーもある。スウェーデンの「ボルボ」だ。
取得した特許を投げ出してでも
「安全な車社会」を切望した企業
「車は人によって運転され、使用される。したがって、ボルボの設計の基本は常に安全でなければならない」。ボルボの創業者、アッサル・ガブリエルソンとグスタフ・ラーソンのものとされる言葉だ。同社は、1927年の創業当時から、一度もブレることなくこの思想を企業理念として掲げ続けてきた。その姿勢は世界的に広く知られており、現在のトレンドである安全性能は長くボルボの代名詞でもあった。
業績好調の時も、他社の影に隠れた時も、ボルボの歴史はとにかく安全技術の開発に塗りつぶされている。よって、現代では常識となっている安全装備の中には、同社がオリジナルの技術も多い。その最たる例が、3点式シートベルトだ。実は、あのシートベルトはボルボの特許技術なのだが、「安全は独占されるべきものではない」との考えから、何と無償で公開。全世界の全自動車メーカーが全車種に採用できるようにしたというのだから恐れ入る。
自社の利益よりも先に、安心して運転できる車社会を。そんな事業姿勢を90年も続ければ、ボルボこそ安全追求の第一人者という評価が固まるのも必然。近年の同社の好調ぶりは、「時代がやっと追いついた」と言えるのかもしれない。
「安全の先駆者」の面目躍如
まさに圧倒的な安全技術の数々
そんなメーカーなのだから、ボルボの安全性能は、このページで紹介し切れる程度のものではないことはご想像いただけるだろう。車とその周囲を瞬時に俯瞰して見ることを可能にした360度ビューのカメラテクノロジー(❶)、通行人や障害物だけでなく不意に進路に入ってくるサイクリストまでも守るために鋭敏化を極めたオートブレーキ(❷)、交差点で右折する際には対向車の動向まで監視する世界初のインターセクション・サポート(❸)、安全な車線変更をサポートするために車両の死角を管理する高性能ミリ波レーダーセンサー(❹)。そもそも、車両同士の衝突回避を課題としてきた自動車業界に「歩行者」の存在を気付かせ、トレンド化させた張本人であるだけに、ボルボの車両はセーフティの展覧会のようだ。
同社は、2020年には「新車で起きた交通事故による死亡者・重傷者をゼロにする」という目標を掲げている。実現の可不可ではなく、それを本気で追求する姿こそ、買い替え時の有益な情報になるはずだ。
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