2022年6月24日 PR
1973年に市民オーケストラ「宮城フィルハーモニー管弦楽団」として誕生し、来年創設50年目という節目を迎える「仙台フィルハーモニー管弦楽団」。7月15日、16日に開催される第356回定期演奏会では、2024年12月末での引退を宣言している井上道義氏が指揮をとる。仙台フィルでの指揮はこれで最後。必聴必至の演奏会になこと間違いなしだ。
「今回の公演にはぜひお子さんをたくさん連れてきていただきたい。それと、『グランド・キャニオン』を小中学校で聴いてそれっきりという人、ぜひもう一度聴きに来てください。仙台フィルの方とやるのは、これが最後、『いま』聴かないと、2度と訪れない機会です。会場でお待ちしています」と井上氏は語る。
王道を行く異端
新たな発想で高い評価を獲得する指揮者井上道義
〝クラシック界の異端児〞との呼び名を持つ井上道義氏。1971年ミラノ・スカラ座主催グィド・カンテルリ指揮者コンクールに優勝し、一躍注目を集めた。古典から近現代の音楽までカバーする幅広いレパートリーと、既成概念にとらわれない企画性は、国内外で高い評価を獲得しており、正に日本を代表する指揮者である。
井上氏の指揮するオーケストラの演奏会場は、常に熱狂的な雰囲気に包まれる。それは、自身とオーケストラが生み出す音楽が躍動的であるからだろう。
慣例に捕らわれない演奏プログラムや、他のジャンルとのコラボなど、これまでにない発想で常にファンを驚かせており、その斬新さから時に批判を浴びることもある。しかし、その演奏は常に作品の本質を捉え、王道が意識されている。
来年には、自身初の作曲となるオペラを初演する予定だ。その題材は、激動の時代を生き抜いてきた両親、そして自分自身である。
壮大なアメリカを感じられるプログラムにも注目
第356回定期演奏会は、「壮大なるアメリカ〜ニューヨーク、西部開拓、大峡谷!〜」と題し、開催される。幕開けはコープランド作曲の「クワイエット・シティ」。戦争直前
のニューヨークを描いた同曲は、浦田誠真氏のトランペットで始まり、その音は都会の夜の静けさと孤独感を訴える。そして、登場人物のホームレスを木立至氏のイングリッシュホルンが歌い上げ、曲の最後はトランペットの演奏で閉じられる。西部開拓時代の古き良きアメリカを表現したコープランド作曲のバレエ組曲「ビリー・ザ・キッド」、そして雄大な景観を彷彿とさせるグローフェ作曲の組曲「グランド・キャニオン」と続き、その名の通り、壮大なるアメリカを感じられるプログラムとなっている。
仙台フィルハーモニー管弦楽団
TEL: 022-225-3934
TEL: 022-225-3934
https://www.sendaiphil.jp/
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