2023年11月24日 PR
『山形大学医学部東日本重粒子センター』が誇る最先端の技術ががん治療に朗報をもたらしている
最先端のがん治療法
抵抗性のがんにも効果
日本人の2人に1人が罹患するといわれているがん。そんながん治療で近年、大きな注目を集めているのが『山形大学医学部東日本重粒子センター』の存在である。一般
に、がんの治療法は、がんを取り除く手術、抗がん剤などを使用する化学療法、さまざまな放射線を照射する放射線治療が三本柱となっており、なかでも、各臓器の機能を残して治癒を狙える放射線治療は優れた治療法として知られている。世界に15施設しかなく北日本唯一の重粒子線がん治療施設である同センターでは、放射線治療の中でも、最先端といわれる〝重粒子線治療〞を行い、確固たる実績を積み重ねている。炭素の原子核を大型の加速器(シンクロトロン)で光の70%ほどの速度に加速し、
がんに照射する〝重粒子線治療〞は、エックス線を用いる通常の放射線治療と比べ、がんに大きなダメージを与えるだけでなく、エックス線が効きにくい抵抗性のがんにも効果が高いことが知られている。短期間の治療に向いており、エックス線の数分の一程度の回数で治療が済むというメリットもある。
照射は数分から十数分
治療中に痛みや熱さは感じない
同センターが行う〝重粒子線治療〞は先端技術の高速3次元スキャンニング法で、がんに対し、重粒子線を塗りつぶすように照射。がんは細胞分裂ができなくなり、細胞死に至る。呼吸同期システムを備えているので、呼吸によって動く臓器への照射も可能だ。1回の照射時間は数分から十数分。数回から十数回で治療していく。治療に際し、麻酔の投与などはないのでアレルギーの心配は不要。体型・年齢を問わず照射することができ、照射している間、痛みや熱さを感じることもない。身体の真横(水平方向)から重粒子線を照射する前立腺がん専用の固定照射室を設置。身体への負担がないため、ほとんどの方が入院することなく通院で治療を受けられる。また、肝臓など前立腺以外のがんの治療を行う回転ガントリー照射室も完備。回転ガントリーは世界最小のうえ、360度最適な角度から照射できるので、患者は仰向けまたは、うつ伏せの楽な姿勢のまま治療を受けられる。固定照射室では運用開始から2年半で1000名を超える患者を治療。回転ガントリー照射室の運用が始まってからは合算で1300名以上を治療し、今年度も、月平均50名以上の治療を行ない、宮城県内からの治療申し込みも多い。治療に当たるのは放射線腫瘍医、診療放射線技師などの30
〜40名からなるエキスパートたち。すい臓がん治療は外科と連携し、重粒子線でがんを小さくした後に手術を行うなど、これまで治療が困難とされていた症例に新たな選択肢をもたらすケースもある。また、2022年4月には、頭頸部腫瘍、骨軟部腫瘍及び前立腺がんの治療に加え、すい臓がん、巨大な肝臓がん、肝内胆管がん、大腸がん術後再発、子宮頸部腺がんが公的医療保険適用になったうえ、高額療養制度も適用になることから、治療費の面でも身近な医療になりつつある。
さらに広がる可能性
まずは主治医に相談
重粒子線治療は完全紹介制なので、万が一がんと診断された場合、まずは現在の主治医と相談。短期での治療が見込める前立腺がんなどで重粒子線治療を受けた
い場合は、自ら主治医に申し出ることも肝要だ。同センターは総合病院である大学附属病院と直結。総合病院の医療資源を十分に活用し、重粒子線医療を提供し
ており、がんはもちろん、がん以外の病気の管理が必要な場合でも安心して治療を受けられる。また、省エネルギーシステム、イージーオペレーティングシステムなどを備えており、世界最先端の治療装置が山形にあると言っても過言ではない。現在、同センターでは、治療効果を高める重粒子線の新たな照射方法について研究を重ねている。2 0 2 4 年度の診療報酬改定においては、現在先進医療として実施しているがんの公的医療保険適用が期待されている。さらに、将来的には重粒子線治療が不整脈などのがん以外の治療に用いられる可能性もあるという。超伝導回転ガントリーをはじめとする最先端技術を活用しながら、身体に優しい未来の治療を提供している同センターで自
身の、そして大切なパートナーの明るい未来を描いてほしい。
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12月14日(木)18:00~19:00(1時間)開催参加料:無料(先着300名)
山形大学医学部東日本重粒子センター
TEL: 023-628-5404
TEL: 023-628-5404
https://www.id.yamagata-u.ac.jp/nhpb/index.html
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