2021年9月17日 PR
16歳で受けた映画のオー ディションで主役に大抜擢されて以降、大河ドラマや。NHKの連続テレビ小説をはじめ膨大な数の作品に出演して存在感を発揮してきた光石研さん。大作映画や人気ドラマからWEB配信作品まで規模もジャンルも問わず引っ張りだこで、来月で還暦を迎える現在も活躍の幅を広げ続ける名バイプ レーヤーだ。
この秋には、新作舞台『いのち知らず』への出演を予定。今回は、いよいよ本格的 な稽古に突入というタイミ ングでインタビューを敢行。 新作への意気込みなどをうかがった。
―『いのち知らず』は自身 もキャストのひとりである 岩松了さんの作品ですが、 ご出演のきっかけは?
去年、岩松さんご本人から 「来年に芝居やらない?」というお誘いを受けて、反射的にハイと答えてしまいまして(笑)。還暦を迎える節目でもありますので、挑戦するのも楽しそうだな、と思いました。
―約5年ぶりの舞台作品とのこと。映像作品との違いはありますか?
正直に言いますと、舞台出演には恐怖感が先立ちます (笑)。初舞台が40歳を過ぎてからだったので、まだ身体が馴染み切っていないのかも知れません。
―映像と舞台では、そこまで違うのですね。
撮影現場では「役者の目線の先には立たない」というルールがあるんですよ。舞台ではお客様のお顔が見えますので、感覚的には別物です。とても怖いのですが、それが楽しくもありますので、今回の作品も今後の糧にしたいですね。
―岩松さんの作品についてはいかがですか。
岩松さんは、演じ方へのご希望などを仰らない方なんです。でも、特に作為的な演技に走らなくても、皆さんに伝わるんですよね。自分が思う以上に作品世界が広がり、豊かな物語が展開されていくのが岩松作品の特徴だと思います。今回も、そこを本当に楽しみにしているんですよ。
―今回は男性5人だけになるとか。異色ですね。
女優さんがいないなんて信じられませんよね(笑)。でも、少人数な分、作品に適した5人が選ばれたと思いますので、頑張りたいですね。 稽古場は寂しくなりそうですけど(笑)。
―今月は「守る」というテーマなのですが、ご自身で守っておられることは?
まさに「ルールを守る」ことを心掛けています。このコロナ禍では毎日の検温や手指の消毒、マスクなど新しいルールがたくさんできましたが、スタッフの皆さんや俳優仲間の安全確保が作品を守ることに直結しますから、今まで以上に強く意識しています。
―では、読者の皆さんへのメッセージを。
公私とも何もできない期間が続いた分、無事に稽古に入れることに喜びを感じています。先ほど申しました通り、今回の舞台でも安心してご覧いただけるよう対策を徹底しておりますので、 ぜひ劇場にお越しいただければと思います。
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2024年11月29日 発行
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