Special Issueビズスタ特集

自分のことだけでなく、周囲のこと、次代のことまで考える。これからは【四方よし】の精神で。

自分のことだけでなく、周囲のこと、次代のことまで考える。これからは【四方よし】の精神で。

2022年6月24日

1994年の映画『RAMPO』のヒロイン役に抜擢されて以来、ドラマにドキュメンタリーに教養番組にと大忙しの羽田美智子さん。2019年には自身の五感を通して”本当にイイ!”と思ったものだけを紹介する『羽田甚商店』をオープンし、ECセレクトショップの成功事例としても注目を集めている。
人気のTVドラマシリーズ『特捜9』も新シーズンを迎え、充実の日々を送る羽田さん。今月の特集テーマである「サステナブル」を重視する事業について、そして期待の新作の見どころについてお話をうかがった。

―『羽田甚商店』が好評ですが、開設のきっかけは?

お仕事で全国を回ると職人さんや生産者さんと出会う機会が多いんですね。中には素晴らしい商品やサービスを手がけているのに、後継者不在などで事業の継続が困難な方もおられます。 こうした方々を応援したいと思い、自分のお店を持つことにしました。

―サステナビリティがひとつのテーマとなっているんですね。

はい。自分たちだけに都合のよい形の消費ではなく、 次の世代のことも考えながら暮らすスタイルは現代の潮流ですが、最近は理念として強く打ち出す企業も増えていますよね。私がお会いした中では、地域に雇用を生み出すために新たに工場を建てて、地元の人材を雇うことに尽くしておられる社長さんのご姿勢が印象的でした。もちろん、手がける製品もエコロジカルで。

―ひとことでサステナブルと言っても、いろいろな形があるわけですね。

そう思います。近江商人の経営哲学として有名な【三方よし】は「買い手よし、売り手よし、世間よし」です が、現代は「自分よし、お客様よし、生産者さんによし、 そして環境にもよし」の【四方よし】が求められる時代なのかもしれませんね。

―取り扱う商品を選ぶポイントはありますか。

自分が感動を味わえたものを扱いたいので、必ず一度は自分で試した上で、共感できる思想や物語を感じた製品を選んでいます。魂を込めるようにモノづくりに向き合っておられる方々は、まさに日本の底力だと思うんですね。そんな皆さんが互いに絆を温めて、手を携えるように取り組んでいけば、どんな時代がきてもきっと乗り越えていける。 そんな環境づくりのお役に立ちたくて、生産者の方々を応援する仕組みを考えたんです。

―素晴らしい取り組みですね。絆と言えば、『特捜9』 の共演者とも長いお付き合いになりましたね。

前作の『警視庁捜査一課9係』から数えると、今年で17年目ですからね。キャストは作品全体を大切にする方ばかりで、互いの芝居をよく理解して「君の見せ場が映えるように自分はこうする」という考え方で臨んでいるんですよ。観てくださる視聴者に豊かな1時間を提供しようという視点を共有しているんですね。そんなメンバーとご一緒できる幸運を、今回も改めて噛み締めているところです。

―では、今回の見どころを教えてください。

前作で私が演じる小宮山志保はパートナーと結婚したのですが、既婚者として初めてのシリーズに臨むことになりました。また、新たなキャストが2人も加わって作品の幅がさらに広がり、 撮影現場も活性化しています。きっと進化した『特捜9』 をお楽しみいただけると思いますので、ぜひご覧ください。

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