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NHKの連続テレビ小説 「らんまん」の舞台・高知で、自然と歴史に触れる。

NHKの連続テレビ小説 「らんまん」の舞台・高知で、自然と歴史に触れる。

2023年3月30日 PR

牧野博士が愛した豊かな生態系に出合える場所

ある天才植物学者の物語を描く、NHKの23年前期の連続テレビ小説「らんまん」。そのモデルとなっているのは実在の植物学者・牧野富太郎博士だ。「日本の植物分類学の父」として知られる博士が生まれ育った高知が今、ドラマゆかりの地として改めて注目を浴びている。

現在の高知県高岡郡佐川町で生まれた牧野博士。植物に対する興味の原点は、幼少期から身近にあった豊かな自然だったという。その魅力をより深く理解したいと思った彼は、独学で植物の知識を身につけ、2度目の上京で東京大学理学部植物学教室への出入りを許されるまでになる。94年の生涯で収集した標本は実に約40万枚。新種や新品種など約1500種類以上もの植物を命名し、日本の植物分類学の基礎を築いた。

そんな彼の業績を顕彰するため、昭和33年に開園したのが高知市、五台山の高知県立牧野植物園である。起伏を活かした約8ヘクタールの園地には、博士ゆかりの野生植物など3000種類以上が生育。周囲の自然環境と調和させながら自然生態系を築いた植物園は、野山をそのまま持ってきたような、植物のあるべき姿をそのまま映した素朴な姿が印象的だ。

四季折々に表情を変える植物をゆっくり眺められる植物園は、地元の人々にも憩いの地として親しまれているとか。園内には牧野博士の生涯や魅力を紹介する記念館やショップ、レストランもあり、緑に癒される空間で1日中楽しむことができそうだ。オリジナル作品を上映するシアターや牧野博士直筆の植物図も、こちらを訪れたら必見である。

 

生誕地である佐川町で激動の時代に思いを馳せる

牧野博士が生まれ育った佐川町も、ゆかりの地としてぜひ訪れたい場所。まずは博士の生家跡地に建つ資料館「牧野富太郎ふるさと館」へ足を運んでみよう。博士の遺品や直筆の手紙、原稿等の展示が、人となりを今に伝える。
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牧野博士の実家は酒造業を営んでいたが、その当時の面影を今も伝えるのが「佐川酒蔵の道」。佐川町の中心部にある上町地区は、城下町として栄え、主に商人が居を構えた街だ。今も400年以上の歴史を持つ酒蔵や国の重要文化財の建物が建ち並び、冬になると新酒の香りが漂う。毎年10月には酒蔵の白壁にプロジェクションマッピングを行うイベントもあり、普段とはまた違った表情を見せる。
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そして牧野博士が通い、その知を磨いたのが同じく佐川町にある「名教館(めいこうかん)」。安永元年に佐川領主の深尾氏が家塾として創設し、のちに郷校として士分の教育を行ってきた施設だ。算数や武術など、藩内トップクラスの講義が行われ、牧野博士の他にも維新の志士や政治家、学者など多くの優れた人材を輩出してきた。
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牧野博士が生きた時代に建てられた、県下最古の木造洋館「佐川文庫庫舎」も押さえておきたい歴史的スポット。鹿鳴館時代の面影を残す和洋折衷の建物に佇めば、まるで明治時代にタイムスリップしたかのよう。もともと須崎警察署・佐川分署として建てられたものが、用途を変えながらも町民に愛され続け、佐川町の指定文化財にもなっている。
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モダンな博物館や神秘的な秘境、新オープンの名所もチェック

他にも高知にはまだまだ見どころが多数。牧野博士が通い、多くの植物を新種発表した越知町の横倉山は、アカガシの原生林や世界的にも珍しい植物が自生する山。その麓にあるのが「越知町立横倉山自然の森博物館」だ。館内で見られるのは牧野博士が愛した珍しい植物や、横倉山を通じた地球のおいたち、越知の歴史に関する展示など。建物は安藤忠雄氏の設計によるもので、横倉山の自然とモダンなデザインとの調和にもぜひ注目してほしい。

また高知の自然に、より濃厚に触れるなら、少し足を延ばして安芸市の伊尾木洞を訪れるのもおすすめ。国道沿いにあるこの洞窟は、まるで原始の日本に迷い込んだかのような景色に出合える場所。周辺が海だった頃に波の浸食でできた暗い洞窟を進んでいくと、奥には苔とシダに覆われた鮮やかな緑の世界が。周辺に自生するシダ植物は40種類にも上り、その多様性から国の天然記念物にも指定されている。

さらに高知といえば、この3月に一大都市公園として生まれ変わった桂浜公園も話題。高知きっての景勝地で、龍馬像が置かれていることでも有名な桂浜だが、この度「海のテラス」という新しい商業施設エリアがオープンした。

高知のグルメをはじめ、ここでしか買えないお菓子やグッズの店が集まり、桂浜ミュージアムの展示や限定イベントなども行われるこの施設。中央にはオープンエアの心地いいテラスがあり、海辺でゆったりしたひと時を楽しめる。周りには高知県立坂本龍馬記念館や桂浜水族館などもあるので、高知を訪れたらぜひこのスポットも満喫して帰ろう。

●名教館…県指定文化財。郷校として多くの維新の志士や偉人を輩出
●牧野富太郎ふるさと館…牧野博士の生家跡地で遺品などを展示する資料館
●佐川酒蔵の道…藩政時代の風情を今に伝える佐川町の酒蔵の町並み
●佐川文庫庫舎…明治19年に建造された和洋折衷の近代的庁舎

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上から
●安芸市伊尾木洞…多様なシダ植物の群生が見られる天然の海食洞
●越知町横倉山…牧野博士が魅せられ、熱心に植物の研究を続けた山
●越知町横倉山自然の森博物館…博士が命名した植物や周辺の環境、歴史などを展示
●桂浜公園 桂浜海のテラス…食べる・買う・学ぶ・憩うをテーマにした商業施設エリア

 

牧野公園

佐川上町地区にある牧野公園は、日本の桜名所百選に選ばれている。

東京の牧野富太郎から送られた桜ソメイヨシノの苗を地元の有志が青源寺の土手などに植えたことに始まる。

牧野博士ゆかりの植物をはじめとする四季折々の山野草が楽しめる公園で、中腹には富太郎の墓がある。

牧野富太郎の墓の近くにバイカオウレンの群生地がある。

牧野がとりわけ愛した花バイカオウレンは1月中旬から2月後半にかけて咲き誇る。

  • 高知県立牧野植物園 南園(高知県立牧野植物園提供)
  • 高知県立牧野植物園 中庭(高知県立牧野植物園提供)

連続テレビ小説を生かした博覧会推進協議会

NHKの連続テレビ小説 「らんまん」
TEL: 088-823-9708 TEL: 088-823-9708

博覧会期間:R5年3月25日(土)~R6年3月31日(日)
FAX:088-823-9256
E-mail:ranman@ken.pref.kochi.lg.jp
住所:高知県高知市丸ノ内1-2-20(高知県観光政策課内)

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