2022年9月29日 PR
そのお手伝いをさせて頂きたいと語るのはグランソール奈良院長の辻村貴弘氏。今月号では7月29日号に引き続き、奈良県宇陀市にある「グランソール奈良」での幹細胞治療について詳しく聞いた。
グランソール奈良は総合精密人間ドック、脳ドックに加え、免疫細胞治療や幹細胞治療が行える、健康な生活を送るには病気の早期発見・早期治療とそもそも病気にならないための生活習慣の見直しといった「予防・未病医療」の観点から、ストレスなく各種検診を受けられる環境が整っている医療施設だ。
「白血病は骨髄の造血幹細胞を移植することで治るようになった。
亡くなるかもしれないと言われていた病気が幹細胞治療で治る凄さを知った。脂肪組織にも造血幹細胞とは違う、さまざまな細胞に変化(分化)することができる体性幹細胞(間葉系幹細胞、以下、幹細胞)があり、1999年に起きた東海村の原発事故の被ばく者の治療にも幹細胞が使用され、消化器の細胞として根付いた事実を知り、幹細胞治療の可能性を感じて、この治療を開発した」と細胞治療研究開発部の松尾良信氏(写真)がグランソール奈良で幹細胞治療を始めたきっかけを話してくれた。
グランソール奈良では、患者本人から採取した脂肪組織から幹細胞を取り出して治療に用いる。
それは本人の細胞を使うため副作用がほとんどないからである。局所麻酔をして痛みはほとんど感じない間に下腹部を2センチほど切開し、親指の先ほどの脂肪(1~2g)を採取する。その脂肪組織は施設に併設されている細胞培養加工施設で松尾氏が開発した方法で幹細胞を取り出し、細胞数が1億個以上になるまで4~6週間、熟練の培養士が丹精込めて拡大培養をする。
その細胞(写真)は治療日当日に、医薬探索研究開発部の海谷啓之氏(写真)が開発し特許申請した、細胞の生存率を高いまま維持できる投与液中に懸濁され、患者に投与される。
この一億個という幹細胞の数。どのようにお感じなるだろうか。
「多ければいいというものではない。ほど良い量がよい。カレーも辛ければ良いというものではないでしょ。ほど良い辛さが美味しい」と例えてくれた。
アメリカの臨床試験では200万個/㎏体重(1.2億/60㎏体重)が適当とされていると説明してくれた。多ければ良いというものではなく、学術的なエビデンスに基づき、安心・安全な治療を提供している。
間葉系幹細胞は脂肪細胞、骨芽細胞、軟骨細胞に分化する能力を持っていることで定義されている。
しかし実際には、神経細胞や血管を構成する細胞などにも分化することが知られている。このことが難治性疾患に対する治療の根幹である。幹細胞のもつ神秘的な力、すなわち、傷ついた神経や組織を修復・再生・成長して神経や臓器の細胞に変化し、治ると言われない、治療法がないという病をも治してしまう可能性があるのだ。
「また、最近の研究では幹細胞が自分自身を元気にする、あるいは増殖するための物質を自ら作り分泌しているが、その物質が幹細胞治療の本体であり、幹細胞を増やす時に得られた培養液が治療に用いられているケースがある。グランソール奈良でも培養上清液を治療に用いることを検討中です。」と海谷氏が教えてくれた。
幹細胞治療は例えると細胞の「大谷選手(メジャーリーガー)」のよう。まさに二刀流で、幹細胞そのもの、加えて培養上清液が未知の病をも治してしまう可能性を秘めているのだ。
グランソール奈良の幹細胞治療の最大の強みは細胞培養加工施設と併設していること。
体に対して最大限の効果を発揮するためには細胞が新鮮であることが大切。長時間運搬されて捌かれた魚よりも、漁船の上で捌かれた魚の刺身の方が数倍美味しいことと同じである。
グランソール奈良では、幹細胞の分離から細胞の拡大培養、そして患者に提供されるまで一貫してすべてを施設内で行っている。培養したばかりのフレッシュな幹細胞を、一番良い状態で投与する。
治療にあたっているグランソール未来医療デザインセンター長の中村光利医師のこだわりである。患者の表情や病態を見ながら、投与時期や回数など適切に診断し、患者の症状に合わせた治療を行っていく。質の良い幹細胞を使っているからこそ、よりよい効果の高い治療が実現する。
幹細胞は静脈内に点滴投与(写真)するため、直接投与では到達できない部位にも作用することが期待される。
動脈硬化の治療で幹細胞を投与したら、同時に糖尿病が改善された、認知症の治療で自己免疫疾患の関節リウマチも改善したという報告もある。これは、静脈投与により、脳や肺、膵臓、肝臓など全身の様々な部位に幹細胞が行き渡り、働きかけるため、複数の効果が期待できることを示している。
グランソール奈良では厚労省の認可を受けて認知症、脳梗塞、動脈硬化、皮膚老化などの治療に取り組んでいる。
幹細胞治療の効果はゆっくり現れる場合が多いが、付き添った家族が驚くほど投与直後から表情や歩き方などに効果が見られる場合もある。幹細胞投与後1、3、6、12か月を目安に治療効果が安全かつ有効に得られているか長期的に診察し、評価・フォローを行っている。
「幹細胞治療は免疫細胞治療とは異なる。スポーツに例えるなら野球とサッカーのように異なる分野。ガン治療には免疫細胞で、ガンをやっつける。一方の幹細胞治療は傷ついた組織を再生する。アプローチの仕方が異なる。両方をグランソール奈良では治療として行っているのです」と辻村氏。
「幹細胞治療や免疫細胞療法などの再生医療は将来まだまだ進化・発展する可能性を秘めている。研究者と培養士、そして医師がタッグを組んで難治性疾患の治療に挑む」と研究開発部の松尾氏と海谷氏が語ってくれた。
幹細胞治療は高額だと感じているかもしれない。しかし、治るかどうかわからない難治性疾患を治療するために費やす入院費や薬代を支払うことを考えたら、治療の可能性がある再生医療にかかる費用はさほど高いものではないのかもしれない。
自分自身の細胞を使うため拒絶反応や副作用の心配も少なく、認知症をはじめとして様々な疾患に効果が期待できる幹細胞を用いた再生医療。
ぜひ、これからの治療の選択肢のひとつに加えたい。
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幹細胞治療はこちらから
グランソール奈良
TEL: 0745-84-9333
TEL: 0745-84-9333
https://grandsoul.co.jp/
住所/奈良県宇陀市菟田野松井8-1
お問い合わせ受付時間/8:30〜16:30(月~土)
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2025年01月31日 発行
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