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標準治療へと進む「陽子線治療」。

標準治療へと進む「陽子線治療」。

2020年1月30日 PR

前立腺がんの標準治療へ進化を遂げる陽子線治療

罹患数が年間100万人近くにも上るといわれ、誰もが身近な病気として恐れている「がん」。その標準治療に陽子線治療も既に加わっている。前立腺がんにも保険適用が拡大され、今や限られた人が選ぶ治療ではなくなりつつあるのだ。従来のX線では腫瘍周辺の正常な組織に無駄な被ばくが多かったが、陽子線では腫瘍に集中させることに優れ周囲の無駄な被ばくは半減できるという。陽子線ではより高精度かつ腫瘍の形に合わせて照射のできるスキャニング技術も展開されている。

陽子線治療は平日毎日の照射が必要だが、滞在時間は1時間程度でベッドの上で20分程度安静にし、照射はわずか1〜2分。前立腺がんでは約1か月の通院で治療は終了だ。ビームの照射や痛みを感じることはなく、日常生活の制限もほとんどない。がんは治療終了後に徐々に消失していくため経過観察が必要となる。保険適用の疾患では高額療養費制度を利用することで自己負担は大きく軽減される。陽子線治療の適応は、他の治療法が選択できない場合の最後の頼み綱ではなく、転移の無い比較的早期のがんが主な対象だ。高嶺の花と思われていた陽子線治療は、大きな変化を迎えている。

この陽子線治療を行う施設として2017年に大阪で初めて開設されたのが「大阪陽子線クリニック」。全国に60以上の事業所を展開する伯鳳会グループが運営し、民間単独で展開された学術・先進医療の拠点である。通常、設備の大きさから郊外に設立されることの多い陽子線治療施設だが「より多くの人が日常生活を続けながら治療を受けられるように」と市内でアクセスのよい立地に開設された。同院が主に行う前立腺がんに対する陽子線治療では、金でできたマーカーを3か所に留置した上でCTと放射線治療専用のMRIを併用。マーカーによって両画像をズレなく照合することで、範囲を絞ってより正確な照射ができるという。また、系列グループの大阪暁明館病院の泌尿器科とも連携し、照射後に何か起きても入院も含めた対応が可能な態勢を整える。今後、この治療法は肺がんや肝臓がんにも適応を拡大予定だとか。先進のがん治療を担う施設として、その動向が注目されている。

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保険適用で費用負担は軽減

新しい治療法は高額なイメージがあるが、近年、陽子線治療の費用は健康保険の適用や高額療養費制度の利用によって抑えられるようになってきている。現在、小児がん、頭頸部および骨軟部腫瘍の一部、前立腺がんが保険適用。また、肺がん、肝がん、膵がん、食道がんなどへの陽子線治療はX線治療より優れている可能性があり、保険適用の拡大を目指して全国の陽子線治療施設が参加する臨床試験が行われており、大阪陽子線クリニックでは「前立腺がん」・「肺がん」に対応している。

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医療法人伯鳳会 大阪陽子線クリニック

大阪府大阪市此花区春日出中1-27-9
お問い合わせTEL/06-6462-1888(9:00〜17:00)
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