2023年9月28日 PR
社会的マイノリティが直面する問題を告発しつつ、愛と自由を求める人間の本質を描いた「チョコレートドーナツ」。ゲイの男性が育児放棄された障がいを持つ子どもを育てたという実話に着想を得て映画化され、全米中の映画祭で感動の渦を巻き起こした。
2020年、同映画は宮本亞門氏の演出により世界で初めて舞台化。しかしコロナ禍で、惜しくも予定していた上演回数を実現できなかった。そんな舞台が今年10月、満を持して帰ってくる。
時は1979年、アメリカのウェスト・ハリウッド。シンガーを夢見ながらショーパブで日銭を稼ぐルディは、ゲイであることを隠して生きる検察官のポールと運命の恋に落ちる。ルディの住む安アパートの隣室には、薬物依存症の母親とダウン症のある少年マルコが暮らしているが、ある日母親がいなくなってしまう。不憫に思ったルディは、ポールとともにマルコを育てることに。しかし家族になりたいと望む3人の前に、差別と偏見の壁が立ちはだかるのだった。
「亞門さんに新たな一面を引き出してもらった」と語るのは初演から主役・ルディを務める東山紀之氏。ドラァグクイーンに扮装し、歌で、踊りで、演技で、観客を虜にする。「ルディは愛の人。感情が激しく揺れ動き、泣き叫んだりする場面もあります。その愛がいろんな人に伝染していく様や、こういう家族愛の形もあるんだということを見ていただいて、何かを感じていただけたら嬉しく思います」と東山氏。
70年代のアメリカのヒットナンバーを散りばめたショーシーン、緊迫の法廷ドラマも取り混ぜながら、苦闘する人間の姿を感動的に謳い上げた舞台。宮本亞門氏がタクトを振る傑作の再演にぜひ期待してほしい。
チョコレートドーナツ チケット特別受付
2023年11月3日(金・祝)15:30・4日(土)12:00・5日(日)14:30
会場/豊中市立文化芸術センター大ホール
S席 ¥13,000・A席 ¥12,000
受付期間/9月29日(金)12:00 →10月9日(月・祝)23:59
https://eplus.jp/choco2023-biz/
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2024年11月29日 発行
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