2022年5月26日 PR
ヘレン・ケラーと家庭教師アニー・サリヴァンの実話を基にした戯曲『奇跡の人』。三重苦を抱えわがまま放題に育ったヘレン。誰もが匙を投げたその教育に、諦めず挑み続けたアニーの壮絶な戦いを描いた名作だ。3年前の上演に引き続きアニーを演じる高畑さんと、初めてヘレン役に挑む平祐奈さんにお話を伺った。
―高畑さんは過去にヘレンを2度、アニーを1度演じていらっしゃいますが、この作品の魅力とは?
高畑:この舞台がやりたくて舞台俳優を目指したほど、『奇跡の人』は大好きな作品です。人生で何回出会えるかというほどいい脚本で、言葉や登場人物の関係性に無駄がなく、登場人物がみんな人間臭くて魅力的で、最後には大きな感動がある。この作品に13年も関われているのは本当に幸せです。
―ヘレンとアニーという人物に対して、お二人はどんな印象をお持ちですか?
高畑:アニーはとても不器用な人。頭がすごくいいけどやりすぎてしまい、それをうまく謝れない。そして決して諦めない人ですね。「奇跡の人」とはアニーのことを表していて、奇跡を起こすぐらい諦めなかった人ということなんです。
平:ヘレンは、伝記や小学校の授業などで知って衝撃的だった人物です。私は当たり前に見えているし、聞こえるし、話せる。これが突然ヘレンのような状況になったら怖いと思うし、生きているだけでもすごいこと。人生、何が起きるかわからないので、今こうして生きているありがたみを感じながら、しっかりヘレンと向き合っていきたいです。
―平さんは初舞台で三重苦の難役ですが、オファーされた時の心境や役作りで取り組まれていることは?
平:舞台をやってみたい気持ちはずっとあって、ヘレン・ケラーという難役で不安でしたが挑戦してみようと思いました。役作りでは、感覚を掴もうと真っ暗な部屋で目を瞑って物を触ってみたりしますが、すごく怖い。難しいですが、自分の生活にも「見えない・聞こえない・話せない」を取り入れながら役と向き合っています。
―高畑さんは3年ぶりのアニー役ですが、もう一度同じ役に取り組むことに対してどんなお気持ちですか?
高畑:ヘレン役は周りを気にせず自分だけで完結できたんですが、アニーはみんなに働きかけてみんなを動かしていく役なんです。前回、想像以上に精神も体力も消耗したので、もう一度できるか不安でした。でも演出の森新太郎さんが「時間が経って気づくこともあると思う」とおっしゃってくださったので、チャレンジすることにしたんです。脚本を読めば読むほど新しい発見もあると思うので、楽しんでやりたいです。
―最後に、舞台を楽しみにされているお客様にひとことお願いします。
平:自分がどんなヘレンに染まっていけるか緊張や不安はありますが、観る方に少しでも勇気を与えられるよう頑張りたいと思います。舞台は生ものなので、その一公演でしか味わえない魅力と奇跡をお届けしたいです。
高畑:かなり体力を使う舞台ですが、その分お客様にもすさまじいものが届く、心に刺さる作品だと思います。アニーとヘレンで泥まみれになりながらも最後には光を掴むようなお話なので、観ていただいて明日からも頑張るためのガソリンになれたらうれしいです。
1991年12月14日生まれ、大阪府東大阪市出身。2007年ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』の主役に抜擢。以降、数多くのドラマに出演。脚光を浴び、主演をつとめ話題となる。7月からはミュージカル「ミス・サイゴン」の公演が控えており、2023年1月には根本宗子氏が脚本・演出を手掛ける舞台「宝飾時計」の主演が決定している。初のフォトエッセイ「穴があったら入ります」が好評発売中。
1998年11月12日生まれ。兵庫県明石市出身。2011年、映画『奇跡』のオーディション合格が、女優の道へのきっかけとなる。2012年『おはスタ』の“おはガールちゅ!ちゅ!ちゅ!”メンバーとして出演。以降、映画『貞子3D』、『ソロモンの偽証』、ドラマ『JKは雪女』などで活躍。スタイリッシュさも注目され2018ベストスタイリングアワードに選出。映画『恋は光』2022年6月公開予定。
日時:2022年 6月8日(水)〜12日(日)
場所:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
¥11,000(税込・全席指定 未就学児入場不可) 一般発売開始:2022年3月5日(土)
作:ウィリアム・ギブソン
翻訳:常田 景子
演出:森 新太郎
出演:高畑 充希 平 祐奈 村川 絵梨 井上 祐貴 山野 海 森山 大輔 佐藤 誓増子 倭文江 池田 成志 他
企画制作:ホリプロ 主催:梅田芸術劇場
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2024年09月27日 発行
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