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清麻呂公の伝説が残る「いのしし神社」。

清麻呂公の伝説が残る「いのしし神社」。

2023年9月28日 PR

皇統断絶の危機を救い平安京建都に尽力した偉人

京都御所の西側、烏丸通沿いに鎮座し、「足腰の神様」、「いのしし神社」として知られる護王神社をご存知だろうか。こちらには、奈良時代末期から平安時代初期に活躍した和気清麻呂公とその姉君・和気広虫姫が祀られている。

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和気清麻呂公

和気清麻呂公といえば「道鏡事件」で有名だ。769年、法王となり権勢をふるっていた僧・道鏡は「道鏡を天皇にせよ」と宇佐八幡よりご神託があったとして天皇になろうとたくらむ。ことの真偽を確かめよと称徳天皇に命じられた清麻呂公は九州・宇佐八幡へ赴き、ご神託が偽物であったと報告。

野望をくじかれた道鏡は激しく怒り、清麻呂公の足の腱を切った上で流罪にしてしまう。さらに配流途中の清麻呂公の暗殺を試みるが、どこからともなく三百頭のいのししが現れ、清麻呂公の輿を取り囲んで刺客から守ってくれたとか。そしていのししたちが去った後、清麻呂公の足は癒え、再び歩けるようになっていた。

こうしたいわれから護王神社には狛犬の代わりに狛いのししが建てられている。そして足が快癒した伝説から、足腰の病気や怪我の快復にご利益があるとされているのだ。
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その後、道鏡は天皇の崩御によって左遷。都へ呼び戻された清麻呂公は時の天皇の信頼を得、摂津大夫、民部卿を歴任するなどめざましい活躍を見せた。桓武天皇の御代には淀川上流の葛野の地に新しい都を造営することを進言。造宮大夫として平安京建都に力を尽くし、その誠実で清廉潔白な人柄が多くの人に慕われ、後世まで語り継がれることとなった。

 

足腰の健康や厄除けの祈願に。亥年の守護神としても有名

神社を訪れたら、狛いのししの他にも境内各所に置かれているいのししたちを探してみてほしい。また本殿に向かって右側には「足萎難儀回復の碑」があり、足形の石の上に乗ったり、碑をさすったりして祈願するとご利益があるといわれている。

さらに境内には「君が代」に詠まれる「さざれ石」も。大小の石が集まり幅3メートル、高さ2メートルの巌になるまでにはどれほどの時がかかったのか、悠久の時に想いを馳せてみよう。

足腰の健康祈願はもちろん、清麻呂公が身を賭して国難を除いたことから厄除けの神様としても崇敬され、亥年生まれの守護神ともされる護王神社。京都に訪れたらぜひ、立ち寄ってみては。

護王神社


TEL: 075-441-5458 TEL: 075-441-5458 http://www.gooujinja.or.jp

京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385
FAX/075-414-0255

京都御所蛤御門前
最寄り駅/地下鉄烏丸線 丸太町駅
最寄りバス停/市バス烏丸下長者町

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