2017年1月26日 PR
私たちが健やかでアクティブな日常を過ごすには、充分な栄養素が必要。よく言われるのが5大栄養素、すなわちタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルだが、ビタミンやミネラルは身体の中で生成できないので食事で摂る必要がある。ミネラルは総数にして約100種にものぼるとされるが、この中で「必須ミネラル」と呼ばれるのは、カルシウムやリン、ナトリウム、マグネシウムなど16種。日々の食事に不可欠なのはもちろんなのだが、逆に「食事以外」に利用することはできないのだろうか。そんな素朴な疑問から、新たに利用法を見出したのが、茨城県古河(こが)市の「宮本製作所だ」。
BBC放送「地球誕生の謎に迫る」の番組の中で、93台の大型トラックが、鉄、酸素、硅砂(シリコン)、そしてマグネシウムを運んできた。分量は地球に含まれるのと同じ割合。地球の93%がこの4つの物質でできていると紹介していた。同社は、マグネシウム加工に特化した企業で、茨城マグネシウム工業会の会長を努めたスペシャリスト。専門家の知見からマグネシウムの特性をもう一度見直した結果、応用先として浮上したのは、何と洗濯用の洗剤だったという。マグネシウムと洗剤とは何とも畑違いのように感じるが、同社によれば、実は極めて親和性が高いのだとか。少し勉強してみよう。石鹸は動物の油(油脂)と苛性ソーダ(アルカリ)を混ぜて「鹸化」という化学反応を起こして作る。「ベビーマグちゃん」はマグネシウムが水と反応し、水素を発生させ、水を弱アルカリにするのだ。汗や皮脂のついた衣類を洗濯機に入れれば、洗濯槽の中に石鹸の材料(水石鹸)が揃う。マグネシウムを水に入れると、化学反応で水素を発生する。最近話題の「水素水」のメカニズムだが、同社が着目したのは、アルカリ水の中に含まれる微細な気泡の方。うまく使えば、汚れを落とす用途にもピッタリだ、と考えたわけだ。もちろん、洗濯用途なら、いわゆる「頑固な汚れ」を落とす能力が期待される。だが、それには相当な量の気泡が必要となる。ごく一般的なマグネシウムでは力不足・・・というわけで、ここで日々磨き上げた専門技術がモノを言う。99.5%という高純度へと引き上げ、洗濯用として適用するレベルに仕上げたのだ。
こうして誕生したのが、「ベビーマグちゃん」という製品だ。洗濯物に付着した皮脂の汚れで試験を行ったところ、分解率は市販の洗濯用洗剤と同等の約30%という結果に。臭い成分の分解力に限って言えば、70.1%という市販の洗剤を上回る除去率を得たという。 使い方は、いたってシンプル。洗濯物と一緒に、テトラ型の「ベビーマグちゃん」を洗濯機に入れるだけ。洗濯物の量が3kg程度なら1個でOKで、5kgほどなら2個目安。5kg以上ならば、3個使えば安心。テトラ型の中にはマグネシウムが入っており、使用回数は300回以上。約1年間の使用に耐えるというコストパフォーマンスを発揮するという。化学物質を使用していないので、肌が敏感な赤ちゃんの衣類やオーガニックコットンの洗濯に適しているとのこと。また、洗濯槽や排水ホースのカビや汚れにも対応でき、使うほどに洗濯機まわりが徐々にキレイになっていくという。マグネシウムの利点を活用し、衣類にやさしい洗濯法を。実にユニークな発送で、効果次第では家電分野のブレイクスルーとなり得るかもしれない新技術。商品はネットからも購入できるので、まずはお試しを。
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2024年09月27日 発行
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