2020年1月30日
AIによって全国民が管理される10年後の世界。個人情報を完全に把握したAIは、「生きる価値のある」人間と「生きる価値のない」人間を自ら選別し、殺戮を始める…。リアルな内容に戦慄が走る完全オリジナルで描くサスペンス超大作。映画「AI崩壊」。AIを暴走させた容疑者と断定され、決死の逃亡を図る天才科学者・桐生浩介役を演じた大沢たかおさんにお話を伺った。
―脚本ができる前にタイトルだけで出演を快諾されたとお聞きしましたが、その理由は?
「AI崩壊」って観てみたいな、すごく面白そうだなっていうシンプルな感覚で。次の時代、おそらくAIが自分たちの日常のいろんなシーンに入ってくることはほとんどの人が気づいていると思うんです。でも、具体的にどうなるのかはわかっていない。それをこの映画で学んだり体験できたらすごいなと。
―作品を通じて、その近未来がとてもリアルに実感できました。
それは嬉しい言葉ですね。そこが難しくて、こういう近未来のパニックを描く作品ではファンタジーになったり、浮いてしまうと観る人に評価されない。だから自分たちの日常に起こりうる感覚、人間が必死になってAIというものに対峙するリアリティを描いています。台本の内容は大学でAIの研究に携わる教授が検証し、パソコンの動作一つでも、実際そういうことが起こりうるのか確認しながら積み上げていきました。
―大沢さんの役柄でリアリティを追求されたのはどんな部分ですか?
決してスーパーヒーローではないところですね。ピストルを向けられて、SWATが出てきて、普通怖いじゃないですか。だから主人公も焦って、怖がってもいいと思うし、走ったら疲れてもいい。みんなに共感してもらう主人公じゃないと。台本もスタッフの方たちが徹底的にこだわって、人物とか設定とか粘っていくつも案を出してできあがっていったものです。人間達がAIに巻き込まれたらどうなるのか、観る人が自分のことのように思ってもらえるよう、徹底的にやったと思います。
―かなり壮大な内容の映画ですが、映画全体を通じ、見所はどんな部分だと思われますか?
やはりスケール感とリアリティを徹底的に追及しているところですね。自分の中でもこんなに大がかりな撮影を経験したことがないし、これほど道路を封鎖したこともない。あるロケに至っては、街の人たちに車を持ってきてもらって実際に渋滞を作ったり、なかなかできないことをしました。セットやCGを使うこともできるのに、あえて本当に大型船を貸し切って、船のシーンを撮影したり。海のシーンは天気によって青の色が違うからと、カメラマンが納得いくまで撮らなかったり。AIというテーマとは逆に、アナログにワンカットワンカットこだわり続けて、エネルギーを注いで作ったのが「AI崩壊」なのかなと思います。
―最後に、大沢さんご自身がこの映画を通じて感じられたことと、読者の方々にメッセージをお願いします。
AIというのは、僕も最大の興味対象です。AI以外にも、最先端の技術は実際にどんどん発達してきていますよね。再生医療とか、遺伝子研究とか。そこには倫理観の問題も付随してくる。そうなった時、どう生きるか、どう対処するか。人を選別するのは悪いことだと単純に言えるのか、選別がなされていない今が本当に平等だと言えるのか。そういういろいろなことを感じながら、この映画を見ていただければ嬉しいです。
TOP画像:スタイリスト/黒田 領 ヘアメイク/神川 成二 カメラマン/黒田 明巨(XICO)
3月11日生まれ、A型、東京都出身。ファッション誌でモデルとしてデビュー。ドラマ『君といた夏』で注目を集め、ドラマ『星の金貨』でブレイク。『JIN-仁-』では2010年に第18回橋田賞を受賞。映画『解夏』で主演に抜擢。第28回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞を受賞。2012年映画『おおかみこどもの雨と雪』 で、彼<おおかみおとこ>吹き替え役として抜擢。2019年には映画『キングダム』王騎役で圧倒的な存在感を演出。作品の幅も広く実力派俳優として、映画やドラマに出演。今後、益々の活躍が期待される。
映画 AI崩壊
1月31日(金) 全国ロードショー
出演:大沢たかお 賀来賢人 広瀬アリス/岩田剛典/髙嶋政宏
芦名星 玉城ティナ 余 貴美子/松嶋菜々子 三浦友和
監督・脚本:入江悠(『 22 年目の告白ー私が殺人犯ですー 』)
企画・プロデューサー:北島直明 配給:ワーナー・ブラザース映画
■公式サイト: AI-houkai.jp 公式ツイッター: @AI_houkai #AI 崩壊 (C) 2019 映画「 AI 崩壊」製作委員会
STORY
AIが全国民の個人情報、健康を完全に管理する10年後の世界。突如、人を助けるためのAI が暴走。年齢、年収、家族構成、病歴、犯罪歴等から合理的に人間の生きる価値を選別し、殺戮を始めた!AI を暴走させた容疑者に断定されたのは、AI 開発者で天才科学者の桐生浩介(大沢たかお)。警察庁の天才捜査官・桜庭(岩田剛典)が日本中のAI 監視網を駆使し、逃亡者・桐生を追い詰める。桐生が開発したAIを管理していたのは、桐生の亡き妻であり、AI 共同開発者の望(松嶋菜々子)の弟、西村(賀来賢人)。事件のカギを握る西村も奔走する中、所轄のベテラン刑事・合田(三浦友和)と捜査一課の若手刑事・奥瀬(広瀬アリス)が足を使った捜査で桐生に迫る。日本中がパニックに陥る中、桐生の決死の逃亡の果てに待っているものとは?一体、 AI は何故暴走したのか?止まらない AI 社会の崩壊は、衝撃の結末へー。
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2024年09月27日 発行
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