Special Issueビズスタ特集

幸せのありか。ーThe Place Where Lost Things Go.ー

幸せのありか。ーThe Place Where Lost Things Go.ー

2019年5月30日

『ラブ・ネバー・ダイ』『メリー・ポピンズ』というミュージカル２作品で見事に大役を演じつつ、今年注目の映画『メリー・ポピンズ リターンズ』では吹き替え＆エンドソングの歌唱で本国からも絶賛を浴びた平原綾香さん。来月からは歌手としての全国コンサートツアーが控えている。
昨年デビュー15周年を迎えたが、今なおフレッシュな魅力を振りまく日本の歌姫に近況をうかがった。

－『メリー・ポピンズ リターンズ』では、主演の吹き替えとエンドソングを同時に担当されました。これは、ディズニー映画史上初の快挙とか。

光栄ですよね。メリー・ポピンズはミュージカル作品で演じてきたのですが、それでも夢のように感じました。

－メリー・ポピンズ役の吹き替えでは、ミュージカルの経験が活きていますか？

そうですね。オーディションの時、各国版の吹き替えを監修しておられるリック・デンプシーさんが「あなたは経験があるから、自由にやってみて」と仰ってくださって。その後は、セリフの変更なども含めて、みんなで作り上げたという感覚ですね。メリー・ポピンズの人物像はじっくり研究してきましたので、同化するような気分で演じました。

－ 出来上がった映画作品をご覧になりいかがでしたか？

実感があるようでないような、不思議な感覚でしたね。大人になると忘れ去られるメリーの寂しさに観客としてもとても共感しました。

－ エンドソング『幸せのありか』も大好評です。この曲は、劇中では子守歌としても登場しますよね。

そうなんです。母を亡くして悲しむバンクス家の子どもたちに「無くならないものは、無くすこともないの」とさりげない言葉を添えて歌うのが素敵で。歌詞の内容は、実はメリー自身にも向けられたものでもあるので、初めて歌った時はやはり涙を堪えられませんでした。「なくしたものが住む場所で、あなたが思い出してくれるのを待っているの」というメッセージには、感情移入しました。

－『ラブ・ネバー・ダイ』も含めて素晴らしい楽曲ばかりですが、難易度が高いものも多いのでは？

そうですね。でも、わたし、難しい曲の方が燃えるんです。歌に限りませんが、「出来るかどうか」ではなくて「やりたいかどうか」で動くよう心がけているんです。背伸びしているうちにフッと新しい景色が見えて、それを繰り返していると、挑戦することが日常になっていて、しかも、皆様が喜んでくださると思えば、もう頑張るしかないですよね。

－ いよいよ来月から全国コンサートツアーが始まりますが、意気込みをお聞かせください。

映画やミュージカルの曲を、思い切り踊りながら歌いたいですね。最近の作品で知っていただいた方も、昔から応援してくださっている方も、誰もが新鮮な気分で楽しんでいただけるコンサートにできるよう頑張ります。

－メリー・ポピンズの物語を踏まえて、現代の子育て世代へのメッセージを。

子育てをしている姿を近くで見ていると、メリーがよく言う「出来ないと決めつけない」ことが、とても大切だとつくづく思います。 わたしも音楽家として、皆様を勇気づける歌を届けていきます。皆様の心の中にある、それぞれの幸せのありかをみつけに、ぜひコンサート会場にも足をお運びいただきたいですね。

歌手　平原 綾香 さん

２００３年『木星』に日本語詞をつけた『Jupiter』でデビュー。２００４年の日本レコード大賞新人賞をはじめ、様々な賞を獲得。ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』でクリスティーヌ・ダーエ役、ミュージカル『メリー・ポピンズ』で主演のメリー・ポピンズ役を演じるなど女優としても活躍。

平原綾香 CONCERT TOUR２０１９〜 幸せのありか 〜

■６月２９日（土）１７：００　フェスティバルホール　 ¥６，８００→ SOLDOUT
■９月１６日（月・祝）１６：００　神戸国際会館 こくさいホール　￥６，８００→６／１５（土）発売
■１０月５日（土）１７：００　フェニーチェ堺　¥７，０００→ ７／６（土）発売
※全席指定　※未就学のお子様のご入場はご遠慮願います。

□お問い合わせ
【大阪公演】 キョードーインフォメーション TEL.０５７０−２００−８８８（１０：００〜１８：００）
【神戸公演】 神戸国際会館 TEL.078-231-8162０７８−２３１−８１６２（９：００〜１７：３０）

 

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