2022年8月2日
このライティングデスクで、祖母はよく書き物をしていたな―。ふとした時に家具を眺めて、家族の思い出がよみがえる。従来の家具は使い捨てではなく、家族の歴史と共に次の世代へと引き継いでいくものだった。1947年に前原市(現・糸島市)で創業した『中村家具』では、そんな家具本来の在り方を大切にしている。
取り扱いはソファ、チェア、キャビネット、ダイニングセット、食器棚、ベッド、絨毯、カーテンとバラエティ豊か。厳選した素材を熟練の職人が心を込めて作った、本物志向の高品質な家具を国内外から仕入れている。特に天然大理石のテーブルを展示販売している家具店は少ないので、ぜひとも実際に見てみてほしい。
長年にわたり支持されているのは、豊富な品ぞろえと品質の良さだけではない。高級な輸入家具であっても、掛け値なしの正札販売で値引き後の価格を提示している。この誠実で正直な価格設定は、家具そのものの価値に加えて安心と満足も提供。充実したアフターサービスも信頼されている。
『中村家具』といえば、国道202号沿いでひと際目を引く大きな船のような外観をした福岡店が印象的。この建物は1998年度「JCDデザイン(商業空間デザイン)賞」において奨励賞を受賞するほど評価が高い。そのほか太宰府と新宮にも、地域に根付いた大規模店舗を展開。それぞれの外観同様、胸が高鳴る素敵な家具との出会いが待っている。
イタリアから始まったルネッサンス期の大理石文化。ミケランジェロの代表作「ダビデ像」も、イタリアのトスカーナ州カラーラ地方の大理石が使用されているという。カラーラの山
全体が最上級の白い大理石でできており、「ビアンコ・カラーラ」と呼ばれる。1000年以上前から切り出されており、昔は職人の手で一つひとつ切り出されていた。『中村家具』では
現地視察を行い、素材についての見識を深めている。
イタリアの家具ブランド「INTERNATIONAL MARMI」の大理石テーブル。大理石の魅力である重厚感と高級感はそのままに、現代の住宅とも相性がいいシックでモダンなデザインが
おすすめ。ヨーロッパで古くから生活に溶け込む大理石を置くことは、原産地の歴史や文化を家庭に取り入れることと同義。その家具に使われている素材、作っている人の技量や思い
が付加価値となり、生活をより豊かにしてくれるだろう。
福岡店[住所]福岡市早良区小田部4-5-45[電話]092- 843- 4141
太宰府店[住所]太宰府市梅香苑1-20-1[電話]092-921-5555
新宮店[住所]糟屋郡新宮町大字上府字牟田672-1[電話]092-962-1111
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2024年07月25日 発行
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