2020年1月30日 PR
[ 講師 ]ふじ養生クリニック福岡 院長 / 藤本 勝洋
2018年のがん死亡者数は約37万9千900人(国立がん研究センター統計)。技術の進歩や新薬の開発などが進む中、2019年はさらにその数が増加するという。がん治療を諦めざるを得ないケースも多々あるが、「ふじ養生クリニック福岡」は、そんながん患者の希望の光となっている。
免疫療法と化学療法のバランスを見極める
-どんな方が来院されていますか?
藤本勝洋氏(以下 藤本) がんセンターや大学病院などで治療を行い、標準療法ではこれ以上の施しようがないと診断された方がほとんどです。九州以外にも、関東などから定期的に通院される方もいらっしゃいますし、「ここを知ってよかった」「もっと早く出会いたかった」などの声を聞くと、諦めずに一人ひとりとしっかりと向き合うことができます。
-クリニックで行うがん治療の特徴を教えてください。
藤本 がんの種類にもよりますが、基本的には免疫療法と化学療法を併用しながら、治療を進めるケースが多いですね。患者様の症状やがんの進行状況に合わせて、免疫を活性化させる医薬品「免疫賦活
剤」を入れたり、分子標的治療薬の血管新生阻害剤を使用したりして、がんの住みづらい環境を作ります。その上で、抗がん剤などによる化学療法を行います。抗がん剤は近年進歩をしていますので、薬と
生体の相互作用「薬理」を見極め、その効果を最大限に引き出すため、免疫療法と併用するのはとても重要になっています。
– 治療による副作用は、どの程度発症しますか?
藤本 その方の体力を把握した上で、薬を投与する量やタイミングなどを調整しながら治療を進めていきますので、副作用がほとんど出ることはありません。私が目指すのは、患者様の生活の質を落とさず、笑顔で生きていけるような環境を作ることです。
がんの種類によってはビタミンC治療が効果的
-先生が積極的に取り入れている、ビタミンC治療についても教えてください。
藤本 高用量ビタミンC治療は、卵巣がんなどの一部のがんに効果的です。副作用なく劇的な効果を生む方もいますので、がんの種類に応じて取り入れています。実際、レモン100万個をはるかに超える量のビタミンC を点滴で体内に入れるのですが、その時に体内で酸化還元反応が誘引され、発生した過酸化水素によりがん細胞のみを破壊してくれる作用があります。様々な基礎実験で、高用量のビタミンががんを抑
制し破壊するという研究結果も出ている確かな治療法です。この治療だけを使う方もいれば、抗がん剤治療を休んでいる間に代替補完医療として採用する方もいます。
-近年話題のゲノム医療との関わりについても教えてください。
藤本 がん拠点病院などにはゲノム医療専門の窓口があり、手術の病理組織や血液から、治療に効果的な医薬品を検索できます。当クリニックでは、そういった検査はできませんが、がんセンターなどとは病診連携を取っているので、患者様から相談があれば紹介することも可能です。また、検査の結果、その医療機関で施行可能かどうかを検証・検討し、最適な治療法を提案しています。
-最初の診療ではどんなことを重視していますか?
藤本 今までの医療機関で経緯や効果などを理解できないまま治療を受けている方も多くいます。まずはこれまでどのような治療を行なってきたのかを時間をかけてお聞きし、ご納得いただけるまで丁寧にお話しをして不安を解消していきます。1日でも早く笑顔でその方らしい生活が送れるよう、私にできることはなんでもやっていきたいですね。
≪MEMO≫
1. 薬理学に基づき、免疫治療と化学治療を併用する
2. 副作用のほとんど出ない方法で、無理なく最大の効果を生む
3. 時間をかけて最適な治療法を提案し、理想の生活を目指す
ふじ養生クリニック福岡
院長 / 藤本 勝洋氏(ふじもと かつなだ)
1992年、福岡大学医学部医学科卒業。その後、同大学病院第2内科勤務。94年より名古屋市立大学大学院医学研究科にて免疫学の研究に従事。99年より福岡大学病院第4科勤務。2005年より民間医療機関にて化学療法、免疫療法を担当し、2012年ふじ養生クリニック福岡開業。
ふじ養生クリニック福岡
[住所]福岡市博多区博多駅前3-7-34 第2博多クリエイトビル3F
[電話]092-409-1345
[HP]https://www.fuji-youjou.com/
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2024年07月25日 発行
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